ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「悪いな。盛り上げなきゃいかねえのに、しんみりしちまった」
「いや。そんな事は無いよ。ルネがその子を想う気持ちが良く分かった。いつかまた会えると良いね」
「ああ。サンキュなウナガ」
ルネがリーケルを見た。
「さて・・。じゃあラストは頼んだぜリーケル」
「よっしゃ!!俺が今好きな人は・・」
リーケルが間を置いた。
「ずばり、ファルスのメイドだ!」
「メイド?アイツか・・。って言うかお前、本命がいるのに『ガモリーさんがうんたら』だの、『ネビユちゃんがかんたら』なんて言ってやがったのか」
「それとこれとは話が別さ!俺は世界中の全ての素敵な女性を大切にしたいんでね」
「随分壮大な理想だが、そう言う事は女にモテてから言えよ」
「ルネが言うと説得力があるから怖い・・」
「ったく・・。にしても、あの取っ付き辛いメイドよりかは、ガモリーやネビユの方が断然良い奴だと思うがね」
「取っ付き辛い?俺はそうは思わないが・・」
「どんな人?」
「年齢は俺より少し上くらい。かなりの美人。俺が食事に何度誘っても絶対にうんと言わない。そんな所がまた良いんだ」
「はあ・・。そうかい」
「リーケルってやっぱり『マゾ』なんだね・・」
「そんな風に言われるのは心外だよウナガ君」
「で、その人の名前は?あと、どう言った経緯でファルスのメイドになったのかな?」
「名前は『クノ』ちゃん。父が雇ったみたいだけど、詳しい事は知らない。そう言えば出身地も訊いて無いな・・。彼女は何故か知らないけど、自分の事を話したがらなかったからな。けどまあ、いずれは聞き出してみせるさ。妻の事はしっかり把握して無いといけないからな!」
「つ・・妻・・?一体何年後の話をしているんだ?オレはやめておいた方が良いと思うけどな。アイツはただ者じゃねえ」
「・・と言うと?」
「アイツとすれ違った時に、足音が聞こえなかったんだよ。足音を立てない歩き方を『忍び足』って言うらしいが、そんな動きをする奴が一般人だと思うか?」
「へっ?そうだったのか?う~ん・・。俺は足音なんか意識した事が無かったなぁ・・」
「それじゃあ、今度会った時に気を配ってみるんだな」
「分かった」
「まあ、お前の色恋沙汰に、これ以上とやかく言うのはやめておく。後は好きにしな」
「よっしゃ!ぜひ応援してくれ!!」
「これで終わり・・かな?オイラもう疲れた・・」
「いやいや!俺はまだまだ話したりないぞぉ!!・・と思ったけど、俺ももう疲れた」
「お前がそんな事を言うとは、よっぽどと言う事だな。それじゃあシャワー浴びてもう寝ようぜ。明日は結構な距離を歩く事になりそうだしな」
「海路でファルスから行くんじゃ無くて、陸路で行くんだね?」
「ああ。陸路でキドラント、キドラントから船に乗ってユーステルム、さらに陸路でランスと行って、ランスの地下から洞窟入口に行こうと思ってる」
「俺達はファルスに船で行くと捕まるかも知れないからな。それに、このルートで行くと、もしかしたら途中でハリードさんに会えるかもしれないし」
「それを狙っての事かぁ。了解!じゃあ明日は頑張らないと!!」
「よっしゃ!!じゃあシャワー浴びる順番決めようぜ!!」
「疲れてても、じゃんけんをする元気はあるんだな・・」
こうして三人はシャワーを浴びた後、ベッドで休む事にした。