ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
次の日・・。
寝坊しそうだったリーケルとルネを救ったのはウナガだった。
ウナガは規則正しい生活をしていたので、朝早く起きるのは得意だった。
逆にリーケルとルネの二人は、不規則な生活だったので朝が苦手なのだ。
そのため、武闘会当日も見事にギリギリまで寝過ごした。
「ウナガ、これ使いなよ」
ホテルをチェックアウトした後、リーケルがウナガに『毛皮のベスト」を渡した。
「何でこれをオイラに?」
「ここより北は滅茶苦茶寒いからなぁ。俺達は一度通って来たんだけど、あまりの寒さに体が動かなくて、全然先に進めなかったんだ」
「ああ。そうだったな」
「それじゃあ猶更だよ。自分だって寒いのに、何でオイラに?」
「朝、俺達を起こしてくれたお礼もあるけど、ウナガは砂漠出身だろ?だったら寒さに弱いと思ってね。俺はキドラントまで我慢するさ。キドラントには毛皮のベストが売ってるからね」
「そっか~。それじゃあ必要だったら使わせてもらうよ」
「よっしゃ!そうしてくれ!!」
約一時間後・・。
三人はキドラントに到着した。
「うわあああああ・・。寒い寒い寒い寒い・・!!!!」
毛皮のベストを着こんだウナガと、たった今、毛皮のベストを購入し着こんだリーケルが同時に言った。
三人は、宿屋の暖炉のそばで暖を取っている。
だが、ここで泊まる訳では無く、船の時間が来るまでの時間、休息するために来たのだ。
「こここここ・・こんな・・さささささ・・寒さだとは・・おおおおお思わなかったたたたたよ」
「そそそそ・・そうだだだだだろろろろろう?」
「お前ら良い加減にしろよ?普通、そんなしゃべり方になる訳ねえだろ?」
「あ、バレた?」
リーケルとウナガが同時に舌を出して笑った。
「お前ら意外に息合ってるんだな」
「よっしゃ!!」
「へへへ!!」
リーケルとウナガが得意げになって笑った。
「まあ正直言って、ウナガがいると場の空気も明るくなるから、オレも助かってるんだ。オレ達に同行してくれたウナガと、あの時ウナガを誘ってくれたリーケルに感謝だな」
「おおお!?」
リーケルとウナガが驚きのあまり顔を見合わせた。
「何かさ、火のおかげもあるかも知れないけど、今のルネの言葉のおかげで一気に体が暖まった気がするんだよなぁ」
「おお!俺も俺も!!体がホカホカする!」
「そ・・それは良かったな・・」
ルネは照れた。
「よっしゃ!!それじゃあそろそろユーステルムへの船が出港する時間だな!イクゾー!!」
「おー!!」
「お・・おう・・」
三人は船に乗り、ユーステルムに向かい、その後ユーステルム→ランスと進んだ。
ランスで昼食を摂ると、リーケルが言った。
「そう言えば、先生は元気にしてるかな?ウナガに修行をつけてもらいたいよな」
「ああ、確かに」
「聖王家の当主に許可を受ければ良いんだよな?」
「ああ。そうだったな」
「と言う訳で、行くか!」
「リーケル。お前、聖王家の当主の家がどこか知ってるのか?」
「知らない」
「だよなぁ。あの時、ハリードさんが一人で行っちまったからな」
「有名な人みたいだから、町の人に聞けば良いじゃん?」
ウナガの言葉に、リーケルとルネは顔を見合わせた。
「そんな簡単な事に今まで気づかなかったとは・・。不覚!!」
「オレもだ・・」
「え・・えええええ!!!???」
ウナガは驚愕の事実を知った。
「もしかして今までも、こんな事あったりする・・?」
「あったかも・・知れない・・」
リーケルとルネはさらにショックを受けた。
「やっぱりウナガがいて良かったな」
「だな」
リーケルとルネは、改めてウナガのありがたさを知った。