ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
リーケルが持っていたのは、オーガを倒した時に手に入れた『スリッジハンマー』だった。
オーガを倒した後、重たくて使えなかったので、この近くに隠しておいたのだった。
「お・・お前、それ持てるようになったのか?」
「へへへ・・。見ての通りさ。ちょっと重たいけど全然問題ない」
「驚いたな・・。それだけ成長したって事か」
「よっしゃ!」
「とは言っても、それで戦うとなると俊敏に動くのは難しいんじゃ無いのか?奴はパワーがかなり強そうだからな。こっちは攻撃を受けないように注意しないと」
「まあそうだな。うまく奴の注意を分散させる事が出来れば・・」
「注意を分散・・?閃いた!」
「ど・・どうしたんだウナガ?」
「ちょっと閃いた事があってね!もしかしたら昨日言ったみたいに、オイラの特技が戦闘で役に立つかも知れない」
「ウナガの特技って・・、『存在を消す事が出来る能力』か?」
「そうだよルネ」
「おっ!何かやる気だなウナガ?」
「うん!オイラに任せてよ。だから、まずは二人でアイツの注意を引き付けてくれる?」
「よっしゃ!何だか良く分からないけど分かった。行くぞルネ」
「おう!」
リーケルとルネは物陰からそっと飛び出した。
「それじゃあオイラはっと・・。『フェザーシール』!!」
ウナガは羽毛のバリアを張り、モンスターに狙われにくくなる術を使った。
これにより、ウナガの姿が全く見えなくなった。
(それじゃあ)
(行くぞ!!)
ウナガもゆっくりと入口へと向かった。
一方、リーケルとルネはかなりオーガバトラーのそばまで来ていた。
そしてお互いの顔を見て頷くと、同時に走った。
「エックス攻撃!!」
「な・・何だぁ!?」
オーガバトラーが振り返った瞬間、リーケルとルネのエックス攻撃が炸裂した。
「ぐわあ!!」
オーガバトラーはその場で仰向けに倒れた。
「よっしゃ!!畳み掛けるぞ!!」
「おう!!」
リーケルとルネが、倒れたオーガバトラーに追撃しようとした時・・。
「ナップ!!」
と声が聞こえた。
「うわっ・・!!」
「な・・何だ?!この術は・・!!」
リーケルとルネは必死にもがいた。
「う・・ぐう・・」
「ね・・眠って・・た・・・たま・・」
だが、その甲斐なく、二人とも眠ってしまった。
「大丈夫ですか?バトラー?」
「済まん・・。礼を言うぞエルダー」
礼を言いながら、オーガバトラーが起き上がった。
木陰から出てきたのは、クリプトン族の部族長を務める『クリプトエルダー』だった。
「やはり、お前に待機していてもらって助かった。オレ一人ではやられていたな」
「いえいえ。それにしても、彼らが犯人・・ですかね?」
「おそらく。ミステリー小説にも、『犯人は犯行現場に戻って来る』と書かれてあったしな。コイツらが仲間達を殺したのだろう。それにしても、どうやって洞窟内から来たんだ?」
「さあ。もしかしたら、すでにランスへの道は出来ていたのかも知れませんね」
「そうかも知れんな」
「では復讐を」
「ああ」
オーガバトラーが、眠っている二人の方を見た。
そして、より自分に近い場所で眠っているリーケルに近寄った。
「まずはお前からだ!死ねえ!!」
オーガバトラーがリーケル目掛けて三日月刀を振りかぶった。