ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「サザンクロス!!」
「な・・何だと!?」
どこからかウナガが現れ、オーガバトラーの心臓付近にある、十字状に並ぶ5ヶ所の急所を素早く突いた。
オーガバトラーの心臓付近に、南十字星の傷が出来た。
「う・・うぐおおおおおお!!!!!!」
「バトラー!!」
クリプトエルダーが慌ててオーガバトラーの元に向かったが、オーガバトラーは仰向けに倒れると、ゆっくりと消えて行った・・。
「い・・一体どこから!?」
クリプトエルダーはウナガの姿を確認すると、術を詠唱し始めた。
一方、ウナガはリーケルとルネを同時に起こそうとしたが、普通のやり方で二人同時に起こすのは無理と判断し、強引な手を使う事にした。
「バードソング!!!!」
『コケコッコー!』と、ウナガはニワトリの鳴き声を発した。
実は、今日の朝二人を起こした時も、この術を使ったのだ。
「むおっ!!」
これにより二人は目を覚まし、クリプトエルダーも驚かせて術の使用を妨害する事に成功した。
「あ・・危なかった・・」
「す・・済まんウナガ。助かった」
「二人とも無事で良かったよ」
リーケルとルネは起き上がると、ウナガの元に集まった。
三人は陣形『オープンデルタ』(リーケルが後ろ)にして、クリプトエルダーと対峙した。
「さあてと・・。よくも眠らせてくれたな。覚悟は出来てんだろうな?!」
「む・・むう・・」
「それにしても、どこかに隠れていたのか・・。モンスターの癖に随分頭が回るな」
「ルネ。モンスターは元人間だぞ?」
「ああ、そうだったな。済まんリーケル」
「そうだったね。だからモンスターなのに、ミステリー小説の事なんて知ってたんだ」
「ミステリー小説?何の話だ?」
「二人が寝てる時に、あのでかいのがそんな事を言ってたんだ。『犯人は犯行現場に戻ってくる』とかって」
「ん?そう言えばアイツの姿が無いけど、まさかウナガが・・?」
「そ。二人の攻撃のダメージもあったおかげで何とか倒したよ」
「やるなあウナガ!あんなに強そうな奴だったのに」
「へへへ!ありがとうリーケル!」
「にしても犯人って?ああそうか・・。オレ達の事か・・。確かに、ここにいたオーガやゴブリン達を倒したのはオレ達だからな。間違っちゃいない」
「そうでしたか・・。やはりあなた達が・・」
「悪いな。お前達に譲れない物があるように、オレ達にも譲れない物がある・・。そう言う事だ」
「とは言え、人間の時の記憶があるって思うと、ちょっとやり辛いが・・」
「あいつらはオレ達を殺そうとした。だから自分達もやられる覚悟を持っているはずだ」
「その通りです」
「それならば何も問題は無いね!行こう二人とも!!」
「よっしゃ!!」
「おうよ!」
ウナガを先頭に、ルネとリーケルもクリプトエルダー目掛けて突っ込んだ。
(は・・速い!!)
クリプトエルダーが驚いたその瞬間に、三人はクリプトエルダーの目の前にいた。
「サザンクロス!!」
「スパイラルチャージ!!」
「ハードヒット!!」
「ぐえええええ!!!!」
三人の三連携、『サザンスパイラルヒット』がクリプトエルダーに炸裂した。
真ん中がスマッシュなら、『サザンスマッシュヒット』になっていたので残念だ。
何はともあれ、無事にクリプトエルダーも倒した。