ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ウナガ編 第一章①

「今日の訓練はこれで終了だ」

「はい!!」

 

オイラ達三人の声が木霊した。

 

7年前、七英雄が世界を救ってから、ミューズ様とシャールさんは元々住んでいた家を離れ、同じピドナ旧市街に建てられた(ミューズ様とシャールさんの共通の知り合いが建ててくれた)大きな家に移り住んだ。

オイラ達三人を、正式にミューズ様の養子として家族に迎え入れるためだ。

 

正直言って、ミューズ様はこれを機に新市街に行ったらどうかって、オイラは思った。

けど、ミューズ様は旧市街の人に必要とされている事が分かっているから離れられない。

いっその事、ミューズ様がピドナの女王になればなぁって。

そうすれば、ピドナの全ての人の事を考えてあげられる。

はっきり言って、ルートヴィッヒなんかより、よっぽど素晴らしい国王になると思うし。

ルートヴィッヒの事は別に嫌いじゃ無いけど、何か胡散臭いんだよなぁ・・。

自分とピドナの国民の命、どちらを優先する?ってなると、多分アイツは自分を優先しそうだ。

 

以前、ミューズ様に『王になる気は無いの?』って聞いた事があるけど、

 

『私は王の器じゃない』

 

って否定されてしまった。

まあ、本人がそう言うなら仕方が無いよな。

 

オイラ達三人は、赤ん坊の時にピドナに捨てられた。

出身地は見た目とか雰囲気から言って、それぞれ違う所だと思う。

オイラはどこの出身か分からない。

他の二人もそう言っていた。

オイラ達は孤児院で出会って親しくなった。

それでしばらくは孤児院で暮らしていたけど、ある時三人で旧市街に探検に行った時、何と言うか、ミューズ様がいる家から光が見えた気がした。

これは、オイラ以外の二人も同じ意見だ。

そして、その家を恐る恐る訪ねてみると、ミューズ様はどこの馬の骨かも分からないオイラ達を快く迎え入れてくれた。

で、いくつかの苦難を一緒に乗り切り、現在に至る訳だ。

 

ちなみにさっきから言ってる『オイラ達三人』とは、『悪ガキのゴン』、『泣き虫のミッチ』、そしてオイラこと『影薄のウナガ』だ。

 

誰が『影薄』だ!!

 

・・とまあそんな事は置いておいて、オイラ達はあれ以来、自分を守るためと言う事で、シャールさんから色々と教えてもらっているんだ。

ゴンは槍技を、ミッチは剣技を、そしてオイラは朱鳥術を教わって来た。

オイラだけは武術を教わっていないから、ミューズ様から特別に小剣技を教わっている(そう言いつつ、シャールさんからも暇な時に剣技を教わっている。何か理由があるっぽいけど)。

 

「明日はゴンの18歳の誕生日だ。つまり、明日いよいよゴンが旅立つ日と言う事になる」

 

これは元々ゴンが希望していた事だ。

多分、世界を旅する事で、自分の故郷が見つかると考えているんじゃないかな。

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