ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「いえ~い!!」
「よっしゃ!!」
「やったぜ!!」
三人はオープンデルタのまま、ウナガの右手とリーケルの左手、リーケルの右手とルネの左手、そしてルネの右手とウナガの左手で同時にハイタッチをした。
「見たか!俺達の『トライアングルフォーメーション』を!!」
「何だリーケル、そのネーミングは?」
「何となく、今思い付いた」
「ふ~ん・・。なかなか良いじゃねえか」
「よっしゃ!!」
「もし同じ事をやろうとした時は、『トライアングルフォーメーション!』って叫んだらどうかな?」
「よっしゃ!!それ良いね」
「オレは恥ずかしいから、リーケルに任せた!!」
「オイラも任せた!!」
「おおーしんじられぬー」
「?」
ルネとウナガがポカンとした。
「どうしたリーケル?まさか、頭がおかしくなったのか?」
「なにお!ゆるさーん!!」
「???」
「い・・いや・・。何でも無い。ちょっと悪ふざけをしただけだ」
「全く・・。びっくりするだろうが!なあウナガ?」
「ホントだよ!リーケルが本当に壊れたのかと思った!!」
「ゴメンゴメン!にしても、自分で言うのも何だけど、俺達って本当に成長したよな!」
「ああ!あんなデカ物相手に、自分達だけで勝てたんだもんな!」
「オイラも以前はゴブリン相手に苦戦してたのに・・びっくりだよ!」
「あっ、そうだ。さっきは助かった。改めてお礼を言うよウナガ。ありがとう」
「オレもだ。ありがとなウナガ!」
「へへへ!二人の役に立てて良かったよ」
三人ともかなりご機嫌なようだ。
「さてと・・。それじゃあこれからどうす・・」
リーケルがそこまで言った時に、近くに男が二人通って行った。
「まさか戒厳令が出てるとは思わなかったな・・」
「ああ。もうすぐスタンレーとファルスが開戦するんだろうか・・?」
「あ~嫌だ嫌だ!!またランスまで戻らきゃならないなんてよ!」
「仕方ないさ。あんな状況じゃ、ファルスから船は出ないだろうし」
その男達はブツクサ言いながら、さらに山を登って行った。
どうやら、山を越えてランスへ行くらしい。
男達が見えなくなると、リーケルとルネが顔を見合わせた。
「聞いたか、ルネ?」
「ああ。聞いた」
「恐れていた事がついに現実になってしまうのか・・」
「そうだな」
「ハリードさんは、戦争が始まるのは止められないと言ってた。けど、戦争を止める方法も教えてくれた」
「ああ、そうだったな。それで?」
「俺達が説得に言った所で、父は耳を傾ける事は無いだろう。そこで考えたんだが・・」
「ああ」
「俺がスタンレーに行って、お前がファルスに行く。そして、お互いの父に『この火種を起こした真犯人を捕まえてくるまで戦争するのを待ってくれ』と言ったらどうだろう?」
「なに・・?馬鹿な事を言うなよ?お互いの国にオレ達が行ったらどうなると思う?たちまち牢獄行きだろうぜ?」
「ああ、そうだな」
「何だよ・・。知ってて何でそんな事を言ったんだ?」
「だから、俺は『スタンレー陣営』に、お前は『ファルス陣営』に行くんだ」
「ん?つまりそれは戦争が始まって、両国に陣営が出来てから行くって事か?」
「そうだ。まあ正確に言えば、陣営を造り始めた瞬間に出発する感じだ。当然陣営は国の外に造るものだから、俺達を簡単に牢に入れるなんて事は出来ない。そして、俺達がお互いの陣営に向かっていると言う話をすれば、俺達を捕虜にするなんて事も無いだろう」
「な・・なるほどな」
「後は、俺達がお互いの父親を説得できるかどうかにかかっている」
「オレの親父はオレの言う事よりも、お前の言う事を聞きそうだからな・・。可能性はあると思う」
「だろ?」
「問題は、陣営が出来たのをどうやって知るのかだが・・」
「ルネ、俺達が今いる所はどこだ?」
「スタンレーの近くにある山の上だが・・まさか!」
ルネは、崖のそばまで近寄った。