ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
ガモリーは首を振った。
すると、ゆっくりとノーラの後を追ってきたネビユが項垂れた。
ショックを受けているようにも見えるが、もしかすると母が封印されなかったのでホッとしているのかも知れない。
「ダメでした。失敗です。見事に逃げられました」
「な・・何だって!?」
「ガモリー、本当なの・・?」
「ええ。間違いありません」
「そうか・・。やはり妖刀龍光の威力が弱かったせいか・・」
「その理由も無い訳では無いですが、単純にネビユのお母さんの意志力が私の意志力を上回っただけです。よほど、この世に未練があるのかも知れませんね。次やる時は、もっと強い意志を持って封印しないといけません」
「未練が・・」
三人の周りに重苦しい空気が流れた。
それから一番最初に声を出したのはガモリーだった。
「ネビユさん、お母さんは最後に『呪われし一族』と仰っていたようですが、何か心当たりはありますか?」
「前回も同じように言ってたんだけどね。アタシにも全く分からないんだ・・って、ガモリーには聞こえたの?!」
「はい」
「私は何も聞こえなかったよ?」
「ノーラさんには聞こえていないのに、私には聞こえた・・。これはどう言う事でしょうか・・?」
「そんなの分からないよ。分かってるのは、前回はアタシにしか聞こえなかったと言う事だけ」
「そうでしたか・・」
何故
私だけが・・?
「で、これからどうするんだい?」
「ネビユのお母さんは力が戻るまでは姿を現さないでしょう。ですので、それまでは別の事をして過ごした方が良さそうですね」
「どのくらいの時間?」
「おそらく2~3日だと思われます」
「そっか・・。前回戦ってから今日は3日目だったからね。ちょうど良いタイミングだった訳だ」
「そうでしたか」
ガモリーは一度深呼吸をした。
「とりあえず外に出ましょう」
「そうだね。ここだとジメジメして気持ち悪いからね」
「はい」
と言う訳で、三人は洞窟の外に出る事にした。
「さて・・と」
洞窟の外に出ると、ノーラが声を発した。
外はまだ夕方にはなっていない。
澄み切った青空を見ると、三人は救われた気分になった。
「私は一旦ピドナに戻って妖刀龍光を鍛える事にするよ」
「よろしくお願いします」
ガモリーはノーラに妖刀龍光を渡した。
「ですが、妖刀龍光に合う素材はあるのでしょうか?」
「う~ん・・。そうなんだよねえ・・。普通の鉄や鋼で鍛えても、多分これは強くならないと思う。まあ、いくつか素材はあるからね。全部試してみる事にするよ」
「そうですね。それが良いと思います」
「ところで、アンタたちはこれからどうするんだい?」
「ちょうど私にはやるべき事があります。ただ、そのためにはネビユさんの力が必要になりますが」
「アタシの?」
「はい。よろしければ協力をお願いしたいのですが・・」
「そんなの当たり前だよ。ぜひ協力させて」
「ありがとうございます」
「よし。じゃあ私はピドナに戻るね。一日・・じゃキツイかな。二日後に私の工房に来てよ。それまでに何とか妖刀龍光を強化しておくから」
「分かりました。私達もグレートアーチまで一緒に行きますね」
と言う訳で、三人は一旦グレートアーチまで戻る事にした。