ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「で、ガモリーがやるべき事ってのは、どこでやるんだい?」
「モウゼスです」
「モウゼスか。術士の町だね。私には縁の無い所だ」
三人はグレートアーチにたどり着いた。
ピドナに向かう船に乗ったノーラを見送ると、二人はネビユの祖父の元に向かった。
「どうしてわざわざじいやの所に?」
「ネビユさんの力をお借りする許可を得ようと思いまして。それに、今回の件の報告もしなくてはいけませんし」
「報告はともかく、許可なんて必要無いよ。最終的に決めるのはアタシなんだからさ」
「一応、念のためです。おじい様に心配させたくありませんから」
「そっか」
二人がやって来ると、ネビユの祖父は二人を労った。
「お疲れ様です姫様、ガモリー様。いかがでしたか?」
「実は・・」
ネビユは一部始終を話した。
ネビユの祖父は残念そうな表情をした。
「そうでしたか。ダメでしたか」
「うん」
「それで、ノーラ様はどこに?」
「ノーラさんはピドナに戻って武器を鍛えるんだって。とりあえず、それがうまく行くまでは、この件は保留だね」
「そうですか。それで姫様達はこれからどうするのですか?こちらでお休みになられますか?」
「いえ。私達はモウゼスに向かいます」
「モウゼスに?」
「はい。それで今から行う事にはネビユさんの力が必要不可欠なのです。ですから、町長さまの許可をいただきたいと思いまして」
「許可も何も、ご本人がOKしているのであれば、私から申し上げる事はありません。お気をつけていってらっしゃいませ」
「うん。行ってくるねじいや」
と言う訳で、ガモリーとネビユはモウゼスへと向かった。
二人は北にある財宝の洞窟をさらに北に進んだ。
モウゼスにある、モンスターに対する結界を発しているアイテムは『栄光の杖』だ。
栄光の杖は『聖王遺物』の一つだが、何故かモンスターが持っているとの噂が広がり、巷ではそのモンスターが、『ルーンの杖』を『栄光の杖』と呼んで使っていたんじゃないかと噂されていた(ハリードが三日月刀やファルシオンをカムシーンと呼んでいるのと同じ)。
モウゼスには夕方にたどり着いた。
モウゼスには疎らにではあるが、明かりが灯っている。
そんな状況を見ると、ネビユが呟いた。
「モウゼスか・・」
「どうかしましたか?」
「いやね、ニシコからグレートアーチに行く道から見えたんじゃ無いかなと思ってさ。でも、あの時のアタシは周りを見る余裕なんて無かったから」
「そうでしょうね。それは仕方が無い事です」
「だよね?でももしあの時グレートアーチじゃ無く、モウゼスに行っていたら、アタシの人生は何か変わったのかな?って思ったんだ」
「どうしてモウゼスに?」
「あの時もこのくらいの薄暗い感じだったんだ。って事は、今みたいに明かりが灯ってたと思うんだよね。それって、『闇の中に見えた一寸の光』みたいじゃない?実際、あの時のアタシは闇の中にいた感じだったし」
「光のある方に行ってみたくなる・・ですか?」
「そう!それそれ!!」
「確かにあり得ますね。現に私も・・」
「うん?」
「あ、いえ。何でも無いです」
(今一瞬)
(ガモリーから)
(ものすごい苦しみ?悲しみ?)
(を感じたけど・・)
(ガモリーにもこんな強い感情があったんだ・・)
「ここで一番高い建物と仰っていましたが・・。あれでしょうね」
ガモリーは北東にある塔のような建物を指さした。
「そこに何かあるの?」
「ええ。依頼人・・とでも言えば良いですかね?」
「ふ~ん。今から行くの?」
「いいえ。流石に今から伺うのはやめた方が良いでしょう。今日は疲れましたので宿でゆっくり休んで、明日朝に伺いましょう」
「そうだね。そうしてくれるとアタシも助かる。さっきの戦いでもうへとヘトヘトで・・」
「そうでしょうね。お疲れ様でした」
「うん、お疲れ様。お互いにね」
二人はお互いを労った。