ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
二人は宿を探して、中央の島を通った。
「何これ?井戸?」
ネビユが井戸を覗き込んだ。
「井戸ですね。しかもただの井戸ではありません。昔はその井戸に死者が投げ込まれていたので、『死者の井戸』と呼ぶのだそうです」
「ぎょえええええ!!!!!」
ネビユはガタガタ震えながら、井戸から離れた。
「ネビユさん。その井戸から死者の怨念とか感じませんか?」
「お・・怨念・・?怨念が居んねん?うーーーーーーん・・」
ネビユはしばらくその場で目を瞑っていた。
が、やがて目を開けた。
「いや、怨念は感じないね。その代わり、モンスターから町を守る結界の力を感じる」
「なるほど・・。ここの結界は『栄光の杖』との事ですので、杖の力で怨念も浄化されたのでしょう」
「そっか。それなら安心だね」
「ええ。それにこの中なら、杖を盗もうとする不届き者もいないでしょう」
「そうだね。何ってたって怖いし」
ちなみに、死者の井戸に『栄光の杖』を埋葬(?)しようと決めたのは、現モウゼスの町長であるウンディーネと副町長のボルカノの二人であるとの事。
島を越えると、正面に宿を見つけた。
二人は夕食を摂り、しばらく部屋で寛ぐとシャワーを浴び、休む準備に入った。
「ガモリー、アタシね・・」
二人が隣り合うベッドで横になると、ネビユが話し始めた。
「どうしました?」
「本当はガモリーと、個人的な事をたくさん話したかった。けど・・」
「そうですね。流石に今はそんな気持ちにはなれないでしょう」
「うん。やっぱり分かる?」
「それはもう。お母さんの事、気になっているのでしょう?」
「うん。だからさ。またいつか機会があれば、その時は・・」
「ええ。私もネビユさんとたくさん話したいです」
「ありがとうガモリー。お休み」
「ええ。お休みなさい」
二人は眠りに就いた。
目が覚めたら闇の中だった。
真っ暗で何も見えない。
ここがどこか分からない。
自分が誰かも分からない。
どこに行けば良いのか分からない。
ただひたすら前に進むだけ。
それでも何も見えない。
目の前に広がるのは闇、そして闇。
どうしたら良いのだろう?
知り合いはいない。
頼れる人もいない。
怖い。
悲しい。
寂しい。
お腹が空いた。
苦しい。
いっその事
ここで死んだ方が良いのかな・・?
「どうかしましたか?」
「いや・・。あそこに人が倒れている」
「人・・ですか?」
「ああ。ちょっと見て来る」
声が・・聞こえる・・?
空耳かな?
足音も聞こえる。
こっちに近づいてくる。
眩しい・・!
光だ!
光が近づいてくる・・!!
ああ・・。
最期に光が見えて良かった・・。