ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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紅二点と愉快な仲間達⑧

二人は宿を探して、中央の島を通った。

 

「何これ?井戸?」

 

ネビユが井戸を覗き込んだ。

 

「井戸ですね。しかもただの井戸ではありません。昔はその井戸に死者が投げ込まれていたので、『死者の井戸』と呼ぶのだそうです」

「ぎょえええええ!!!!!」

 

ネビユはガタガタ震えながら、井戸から離れた。

 

「ネビユさん。その井戸から死者の怨念とか感じませんか?」

「お・・怨念・・?怨念が居んねん?うーーーーーーん・・」

 

ネビユはしばらくその場で目を瞑っていた。

が、やがて目を開けた。

 

「いや、怨念は感じないね。その代わり、モンスターから町を守る結界の力を感じる」

「なるほど・・。ここの結界は『栄光の杖』との事ですので、杖の力で怨念も浄化されたのでしょう」

「そっか。それなら安心だね」

「ええ。それにこの中なら、杖を盗もうとする不届き者もいないでしょう」

「そうだね。何ってたって怖いし」

 

ちなみに、死者の井戸に『栄光の杖』を埋葬(?)しようと決めたのは、現モウゼスの町長であるウンディーネと副町長のボルカノの二人であるとの事。

 

島を越えると、正面に宿を見つけた。

二人は夕食を摂り、しばらく部屋で寛ぐとシャワーを浴び、休む準備に入った。

 

「ガモリー、アタシね・・」

 

二人が隣り合うベッドで横になると、ネビユが話し始めた。

 

「どうしました?」

「本当はガモリーと、個人的な事をたくさん話したかった。けど・・」

「そうですね。流石に今はそんな気持ちにはなれないでしょう」

「うん。やっぱり分かる?」

「それはもう。お母さんの事、気になっているのでしょう?」

「うん。だからさ。またいつか機会があれば、その時は・・」

「ええ。私もネビユさんとたくさん話したいです」

「ありがとうガモリー。お休み」

「ええ。お休みなさい」

 

二人は眠りに就いた。

 

 

 

目が覚めたら闇の中だった。

 

 

真っ暗で何も見えない。

 

 

ここがどこか分からない。

 

 

自分が誰かも分からない。

 

 

どこに行けば良いのか分からない。

 

 

ただひたすら前に進むだけ。

 

 

それでも何も見えない。

 

 

目の前に広がるのは闇、そして闇。

 

 

どうしたら良いのだろう?

 

 

知り合いはいない。

 

 

頼れる人もいない。

 

 

怖い。

 

 

悲しい。

 

 

寂しい。

 

 

お腹が空いた。

 

 

苦しい。

 

 

いっその事

 

 

ここで死んだ方が良いのかな・・?

 

 

「どうかしましたか?」

「いや・・。あそこに人が倒れている」

「人・・ですか?」

「ああ。ちょっと見て来る」

 

 

声が・・聞こえる・・?

 

 

空耳かな?

 

 

足音も聞こえる。

 

 

こっちに近づいてくる。

 

 

眩しい・・!

 

 

光だ!

 

 

光が近づいてくる・・!!

 

 

ああ・・。

 

 

最期に光が見えて良かった・・。

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