ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「はっ!?」
ガモリーは目を覚ました。
い・・今の夢は・・。
何故今頃になって
あの時の夢を・・?
「ガモリー、だ・・大丈夫・・?ひどく・・うなされてた・・けど・・」
隣のベッドからネビユの声が聞こえた。
あ、そうか・・。
今私はモウゼスにいるのでしたね。
「ごめんなさい。もしかして起こしてしまいましたか?」
「ううん・・。大・・丈夫・・う・・うう・・」
ガモリーはネビユの声を聞いてハッとした。
「ネビユさん・・。まさか、泣いているのですか?」
「だって・・!ガモリーの心の中、救いが無さすぎてっ・・!!」
ネビユは我慢出来なくなったらしく、思い切り泣き出した。
ガモリーはネビユが泣き止むのを静かに待った。
しばらく泣き続けて、ようやくネビユが落ち着いた。
「ゴメンねガモリー・・。いきなり泣いたりして」
「いいえ。私なんかのために泣いてくださり、ありがとうございます」
「ううん・・。それにしても・・」
「何ですか?」
「ガモリーの心の中が・・こんなに乱れるなんて思わなかったよ」
「クスクス・・。私もです。おそらくはネビユさんと、『光のある方に行きたい』と言う話をしたからでしょうね」
「そっか・・。そう言えば最後に光が見えたけど、あれの正体は何だったの?」
「ルートヴィッヒ様です」
「ルートヴィッヒ?どこかで聞いた事があるような・・」
「ルートヴィッヒ様はピドナの現国王です。そして、私の命の恩人です」
「命の恩人・・?夢の内容は、実際にガモリーに起きた出来事だったの?」
「はい。寸分違わず」
「そうなんだ・・。ねえガモリー。もし良かったら、その後の事も話してくれない?」
「そうですね。このままですと、まるで私に救いが無かったように誤解されかねませんからね」
ガモリーは過去の事をネビユに話し始めた。
私が目を覚ますと、そこはどこかの部屋のベッドでした。
「ここは・・?」
「ようやく気が付いたか」
声のした方を見ると、私と同い年ぐらいの少年と少女がいました。
入口の扉の前で二人は立っていました。
ちなみに今、言葉を発したのは少年の方でした。
「ここはピドナよ。大丈夫?ケガは無い?」
少女が私の方に近づきながら言いました。
「はい。ケガはありません。それよりもピドナとは?」
「えっ!?ピドナを知らないの?」
「はい」
「姉貴、もしかしてコイツは記憶喪失なんじゃ・・?」
「そうかも知れないわね。あなた、出身はどこ?」
「出身・・?」
どこでしたっけ?
「済みません。憶えてないです」
「う~ん・・。これは重症かもね」
「・・だな」
「もしかしたら、お腹が空きすぎたせいかも知れません」
「まあ!フフフ!!」
少女が愉快そうに笑いました。
続いて、少年も笑いました。
「姉貴、こいつはなかなかの図太さみたいだぞ」
「そうね。でも私達にとっては、このぐらいの方が良いかも」
「あの?」
「ああ、ごめんなさいね。私の名はメリア。こっちは弟のイード」
「イードだ。よろしくな。アンタの名前は?」
「名前・・。私の名前・・?」
何だっけ?
って一瞬思いました。
「おいおい・・。もしかして、自分の名前も忘れたのか?」
「名前以外の事は全て分かりません。名前は確か・・『ガモリー』だったと・・」
「『ガモリー』?変な名前だな」
「そうですか?もしかしたら、少し違うかも知れません」
「はぁ?んー。まあ良いさ。じゃあ俺は、ガモリーが目覚めた事を父上とルートヴィッヒ様に知らせて来るから」
「ええ。お願いね」
イードさんはドアを開けて外に出て行きました。