ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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紅二点と愉快な仲間達⑪

「そうだったんだね・・」

 

ガモリーの話を聞き、ネビユは合点がいったようだ。

 

「それでガモリーは、ルートヴィッヒ・・様のために働いているって訳だ」

「はい。ルートヴィッヒ様の夢は私の夢でもあります。『私達の』夢の邪魔をする者は、誰であっても容赦はしません」

「・・その夢って何?」

「世界を統一する事です」

「世界を統一してどうするの?」

「ルートヴィッヒ様は世界を統一し、『全ての者が平等に暮らせる平和な世界を作りたい』と仰っていました」

「そうなんだ・・」

 

(変だな・・?)

 

(さっき見えた映像では)

 

(何か別の事を考えていたような・・)

 

(ただ)

 

(心の中に靄みたいのがあって)

 

(完全には聞こえなかったけど・・)

 

ネビユは首を傾げた。

 

「それでロアーヌとも戦うって事か・・。ユウとも。それでユウと戦った時に手加減してた。そうなんだね?」

「はい。そうです。彼に私の力の全てを見せる訳にはいかなかったので」

「全てはルートヴィッヒ様のため・・って事だね?」

「はい」

「そっか・・」

 

ネビユは切なくなった。

 

「アタシね・・。武闘会が終った後、ユウと握手した時に見えちゃったんだ」

「見えた?何がですか?」

「あなたがユウを殺すイメージを・・」

「・・・」

「ほんの一瞬だった。けど、これは未来に起きる事なんだってすぐに分かった。それでガモリーに会ったら何とか止められないかって思った」

「・・・」

「けど、止められないよね・・?すごく固い意志を持っているし」

「はい。止められません」

「ユウがあなたの実の双子の弟だとしても?」

「そ・・それは・・」

 

ガモリーは言い淀んだ。

 

「やっぱり気づいてたの?」

「そうですね。最近色々と記憶が蘇って来まして。私にこんな経験無いはずなのにって思ったのですが、あまりにも記憶が鮮明すぎました。それで、この記憶は造られた物では無くて、実際にあった事なのだと思ったのです」

「例えば?」

「私とユウさんが剣の稽古をしていた事とか、ユウさんに『姉さん』と呼ばれていた事とか・・。稽古中に剣と剣がぶつかる音とか、確実に記憶に残っているのです」

「もしかしてユウの名前って、『アイム』?」

「はい、そうです。私が憶えていた彼の名前です。もっとも、彼はその名前を聞いても何も反応がありませんでしたが・・」

「そうだったね。ユウは何も憶えていないのかな・・?」

「と言う事は、ユウさんからこの話を聞いた訳では無いのですか?」

「うん。あなたとユウの『オーラ』の色と形がほぼ一緒だった。だから二人は双子なんじゃ無いかって思ったんだ」

「そうだったのですね」

「でもさ。正直に言うね。あなたとユウのオーラ、どんどん変わっていってる。時々見えなくなる事もあった。どうしてか分からない。こんな事初めてだから」

「もしかしたら彼と私は、『本当の双子』から離れつつあると言う事かも知れませんね」

「そうかも知れない。・・って、そんな事言ったら、ガモリーがユウと戦わない理由が無くなっちゃうじゃない!」

 

ネビユは頭を掻きむしった。

 

「クスクス・・。もしそうで無いとしても、私の気持ちは変わりません。ルートヴィッヒ様の夢の邪魔をするのであれば、相手が誰であろうと倒します。例え実の弟であっても」

「例えそれが、アタシであっても?」

「もちろんです」

「そっか・・。そうだよね。うん。分かった。諦める」

「ネビユさん、ユウさんの事をもしかして・・」

「それ以上言わないで。どっちにしろ、彼には届かない想いだろうから」

「・・そうですか」

「話はここまでにしよ。お休み」

「はい。お休みなさい」

 

二人は再び眠りに就いた。

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