ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「おはようガモリー!」
「おはようございます」
昨日(正確に言えば今朝)と打って変わって、ネビユが元気に挨拶した。
「ネビユさん、元気ですね」
「暗いままでいたって何も良い事無いしね。それに、今はアタシがあなたに協力してもらっている立場だから」
「それは違いますよ。『今』は、私の仕事をあなたに手伝ってもらっている最中なのですから」
「まあ、そうとも言えるか」
二人はホテルをチェックアウトし、まずは情報取集する事にした。
「何で情報収集なんてするの?」
「その話題についての会話が必要になった時、スムーズに話せるようにするためです」
「なるほど。外交ってそう言う物かもね」
情報はすぐに集まった。
ここの住民は話をしたかったのかも知れない。
現町長のウンディーネと副町長のボルカノは7~8年ほど前にいきなりモウゼスやって来て、この町を二分したと言う。
その理由は、あの『死者の井戸』の中に眠る『魔王の盾』を手に入れるためだったが、七英雄により、見事にその企みは失敗した。
その後はその能力を買われ、ウンディーネは町長に、ボルカノは副町長になったとの事。
どちらも術の能力はピカイチで、ウンディーネは玄武術、ボルカノは朱鳥術を得意とする。
なお、栄光の杖を死者の井戸に埋葬した件もこの時に聞いた。
だが、最近町の人はボルカノの姿を見ていないと言う。
一体どこに行ったのか?
そこまで情報を得てから、この町で一番高い建物に向かった。
「ごめんください」
ガモリーがドアをノックしたが、何も反応が無かった。
「変ですね。留守でしょうか?」
「うーん・・」
「どうかしたのですか?」
ガモリー達が困っていると、地元民らしき人が尋ねてきた。
「あ、モウゼスの町長に用がありまして」
「なら入っても問題ないですよ。ただし、町長がきちんと対応してくれるかどうかは分かりませんがね」
「はあ・・」
地元民らしき人が去って行った。
「どうするガモリー?」
「行きましょう。あまりゆっくりしてはいられません」
「分かった」
二人はドアを開け、建物の中に入って行った。
「お邪魔してます」
とりあえずガモリーは声をかけた。
が、何も返事は無かった。
左に上への階段があり、右には下への階段がある。
「何ですかね、この建物・・?」
「どうしたのガモリー?」
「いえ・・。どうもこの建物自体に魔力が使われているようです」
「・・と言うと?」
「普通に進んで、ちゃんと先に進めるのかどうか分かりません」
「何か仕掛けがあるって事?まあ良いじゃない。とりあえず進んでみて、進めなくなったらその時考えれば」
「そうですね。そうしましょう」
「で、どちらに行く?」
「偉い方は上の方にいると相場が決まっています」
「じゃあ左だね。レッツゴー!!」
二人は左へ進み、上り階段を上った。