ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「うわあ・・。魔法の絨毯って、転移装置の事だったのか・・」
ネビユが呟いた。
「どう言うのだと思ったの?」
「空飛ぶ絨毯かと・・」
「なるほど・・。それはそれで楽しいかもね」
ウンディーネがクスクスと笑った。
「それにしても・・」
ウンディーネが見た方向に、上り階段がある。
「ルートは変えていないみたい。予想外ね」
「もしかしたら、ウンディーネさんが来る事を想定していなかったのかも知れませんね」
「そうかしら・・。まあ何にせよ、私が来ている事には気づいているでしょう。入口の結界を破壊したのだから」
「結界が無くなると分かる物なのですか?」
「ええ、もちろん。そこには魔力が存在しているからね。その魔力が消えてしまったのだから、すぐに分かるわ」
「なるほど」
ガモリーは納得した。
「これが正解の道と言う事は、この上に進めばよろしいでしょうか?」
「ええ、行きましょう。ゴールはすぐそばよ」
三人は再び上り階段を上った。
「あの角を曲がった所よ」
三人が階段を上ると、ウンディーネが呟いた。
「角を曲がると右にドアがあって、その部屋の中にボルカノがいるの」
「と言う事は、この壁の向こう側と言う事ですね?」
ネビユが右の壁を軽く叩いた。
「ええ。そう言う事になるわね」
「この壁を越えるのは無理かなぁ・・」
「諦めなさい。私の弟子と顔を合わせずに行くのは無理よ」
「ですよね・・」
ネビユはウンディーネの言う通り諦めた。
ネビユさん。
何か聞こえますか?
と、ガモリーは心の声で尋ねた。
ネビユは少し目を瞑った。
(まただ・・)
(また変な靄みたいな物が邪魔して・・)
ネビユは首を振った。
ガモリーはそれを見て頷いた。
「それじゃあ行きましょう」
ウンディーネが先導して突き当りまで向かおうとした。
その途中で、角から三人の男が現れた。
男達は最初にウンディーネの姿を確認すると、すぐに目を反らしてそのまま話し始めた。
「やはりウンディーネ様でしたか。ここに来ても無駄ですよ?あなたの話は聞きませんし、ボルカノ様も返しません」
「何故なの?何故私の話を聞いてくれないの?何故私と目を合わせないの?」
「別に理由はありません。あなたの顔を見たくないだけです」
(ん?)
(そう言えばウンディーネさんの話を聞いた時も)
(何か引っかかったんだよなぁ・・?)
(『顔も見てくれない』)
(だったかな?)
(その辺が)
(この男達を頑なにしている原因じゃ無いかな?)
「ウンディーネさん。もっと彼らを挑発するような事を言って頂けませんか?」
ネビユは小声で言った。
「ええ?どうしてそんな事を?」
「それで何かが分かると思うのです。ですのでお願いします」
少し間があった。
それからウンディーネが大きく息を吐いてから言った。
「占い師の腕の見せ所って訳ね?分かったわ」
「ありがとうございます」
ウンディーネは再び弟子の方をキッと見た。
「私の顔を見て話しなさい!あなた達は私の弟子でしょ?どうして私の顔を見て話さないの?」
「う・・うるさい!あなたの顔なんて見たく無いと言ったでしょ!?」
(良いぞ良いぞ~!)
(怒りで想いが強くなってる)
(あともう少しって所か)
ネビユはしめしめと思った。
「どうしてそんなに反抗的なの?!昔のあなた達はとってもかわいかったのに、何があなた達を変えたの!?」
「あなたにそんな事を言われる筋合いは無い!!大体あなただって・・あなただって・・」
(来た!!)
ネビユはウンディーネの弟子達の心の中を読む事に全意識を集中させた。