ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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紅二点と愉快な仲間達⑯

(うっ・・)

 

(こ・・これは・・)

 

(かなりキツイぞ・・)

 

ネビユはウンディーネの弟子達の心の中を読んで、そう思った。

 

「どう?そろそろ何か分かった?」

 

弟子とのやり取りを一旦中断して、ウンディーネがネビユに尋ねた。

 

「あ、はい・・。その・・。色々と・・」

「それで、どうしたら良い?」

「これからアタシが何を言おうと、怒らないでくれますか?」

「えっ?それ、どう言う事?」

「おそらくそれで、彼らは立ち直ると思います」

「・・良く分からないけど、良いわ。やって見せて」

「ありがとうございます。では・・」

 

ネビユが前に出た。

 

「何だお前は?」

「アタシの事は気にしないでください。そんな事より、もっと素直になったらいかがですか?」

「な・・何だと?一体何を言ってるんだ?」

「あなた達がウンディーネさんの顔を見れないのは、『ウンディーネさんが年を取って醜くなったから』では無いですか?」

「・・・!!」

 

ウンディーネの弟子達が全員驚きのあまり目を見開いた。

ウンディーネ自身も当然驚いている。

 

「あなた達はウンディーネさんの事が好きだからこそ、ウンディーネさんにこれ以上醜くなってほしくないと思ってる。でも、『人は年を取る』のです。それは、あなた達だって例外じゃありません」

「し・・知った風な口を利くな!!」

「知っているから言っています。では、ボルカノさんを軟禁している理由も言いましょうか?ずばり、嫉妬です。ウンディーネさんとボルカノさんが親しくなり、恋人に近い感じになってしまったからです」

「うっ・・」

 

ウンディーネの弟子達は言葉が出なくなった。

 

「ですがそれとは逆に、二人の関係を応援してもいます。ですからボルカノさんに素直になるように諭してもいたのですね。自分が素直になれていないのに、他人には素直になれとはこれ如何に?」

「ううっ・・」

 

弟子達は会心の一撃を受けた!

 

「この問題はウンディーネさん側にも問題があります。ボルカノさんと恋人関係になりたい。でも、いつまでも弟子である男性を手元に

置いておきたい。これでは行けませんね?その中途半端な態度が弟子を暴走させたのです」

 

ウンディーネは痛恨の一撃を受けた!

 

「うぅ・・。そうなの?皆?」

 

ウンディーネが小さい声で尋ねた。

弟子達は頷いた。

 

ウンディーネはため息を吐いた。

 

「そうだったの・・。皆ごめんなさいね。私の我がままのせいで・・」

「いえ・・。そんな事は・・」

 

弟子達はすっかり落ち着きを取り戻していた。

 

「私がいけないの。いつまでも若いつもりでいるから。もう40過ぎてるものね・・。良い加減、前に進まなきゃ・・」

「ウンディーネ様・・」

「あなた達、本日をもって私の弟子の任を解きます。後は自由にしなさい。今までお疲れ様。そして、ありがとうね」

「ウンディーネ様・・。さらば!!」

 

三人の弟子達は部屋の反対側へ走って行った。

それと同時に、さっきまでそこにはいなかった弟子が、ボルカノを連れてやって来た。

ボルカノは特に憔悴してはいなかった。

ある程度の自由はあったのだろう。

 

「話は全て聞きました。ボルカノ様はお返しします」

「あなた・・」

「不思議な物ですね・・。あんなに不満が溜まっていたのに、今はすっかり気分がスッキリしています。まるで何かの呪縛から解けたかのようです」

「ごめんなさいね、本当に・・」

「いいえ!あなたからの呪縛ではありません。実は、ボルカノ様を軟禁する少し前の記憶が無くなっているのです。そもそも、ボルカノ様を軟禁する気など毛頭無かったのです。確か、何者かと出会った気がするのですが・・」

 

 

まさか・・。

 

 

『彼ら』の内の誰かですか?

 

 

「それじゃあ、まさかソイツが?」

「ええ、おそらく。実際、先ほどバンガードを動かしている仲間達にテレパシーを送った所、『自分達も記憶が一部抜けている』と言っていました。私達が何かから解放された事によって、彼らもまた何かから解放されたため、今はバンガードを元の位置に戻している最中との事です」

「そうなの」

 

 

グループ全体の心の隙間に入り、

 

 

その心を操ったと言う訳ですか・・。

 

 

一人でも解放されれば

 

 

他の者も解放される。

 

 

狙いは

 

 

『アビスリーグ』の復活ですね。

 

 

「分かったわ。とにかく、あなたも今から自由よ。今まで本当にありがとうね。そしてお疲れ様でした」

「はい!色々とありがとうございました!!」

 

最後の弟子も同じように部屋の反対方向に走って行った。

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