ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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紅二点と愉快な仲間達⑳

今更言う事でも無いが、バンガードにある、モンスターに対する結界を発しているアイテムは『イルカ像』だ。

これのおかげでモンスターは寄ってこないし、町が海上で移動できるし、サブマリンモードで水中に潜る事も出来る。

 

バンガードに入ると、まずは情報収集をした。

 

それで分かったのは、ずっとバンガードが動いてて不安だった事。

それは市長が玄武術士達に命じたからのようだが、その時からすでに、どちらもおかしくなっていたような気がしたとの事。

 

船は温海の付近、つまりグレートアーチの付近で沈めた事。

どうやら貿易船だったようで、一般の乗客は乗っていなかったようだ。

 

その後、急にバンガードが元あった場所に舵を切って進み始めた事。

元あった場所に戻ると、操縦室から玄武術士が出て来て、それぞれが休憩を取り始めた事。

 

だが、市長だけは未だにおかしいままだとの事。

あと、市長は『キャプテン』と呼ばないと相手にしてくれないとの事。

これはおかしくなる前からそうだったとの事。

以上だ。

 

「そうですか・・。あともう少し早くウンディーネさんの弟子達を正気に戻していたら、その船は沈められずに済んだかも知れないのですね」

「終わった事をクヨクヨしても仕方ないよ。とにかく今は、沈められた船の乗組員の無事を祈ろう?」

「そうですね」

 

確認してみると食事も摂れる状況だったが、ガモリーがすぐに終わらせるとの事で、二人は市長の家へと向かう事にした。

市長の家は町の中央にあった。

何でも、ここに操縦室に通じる道もあるとの事。

 

「市長さん、いらっしゃいますか?」

 

ガモリーが市長の家のドアをノックしてから尋ねた。

だが、何も反応が無い。

 

「あっ、ダメだよガモリー。市長じゃなくて、『キャプテン』って言わないと」

「あ、そうでしたね」

 

ガモリーは再びドアをノックした。

 

「キャプテン、いらっしゃいますか?」

「アビスリーグ・・万歳・・」

 

低い声が聞こえた。

 

「どうやら大丈夫みたいですね。行きましょう」

「えっ?えっ?今ので大丈夫なの???」

 

ガモリーは気にせずドアを開けた。

 

ドアを開けると正面にテーブルと椅子があり、その椅子に一人の老人が座っている。

彼がキャプテンだろう。

まるで自分の意志が無いかのようなうつろな目をしており、『アビスリーグ万歳』と繰り返している。

 

市長が座っている椅子の左側に、地下への階段がある。

つまりこれが、操縦室へ行くための階段だろう。

玄武術士達は当然ここから出てきたはずだが、今のキャプテンを見て異常だとは思わなかったのだろうか?

 

「それでどうするの?」

「キャプテンは操られているに過ぎないので、トレードで勝利して正気に戻します」

「アタシはトレードの事良く知らないんだけど、簡単に勝てる物なの?」

「大丈夫です。こちらには切り札がありますから」

「切り札?」

「では行きます。ネビユさんは少し離れていてください」

「えっ?あ、うん。分かった」

 

ネビユがガモリーから離れると、ガモリーが大きく息を吸った。

すると、どこからともなく不思議な音楽が聞こえ始めた。

 

(なんだ!このおんがくは!)

 

ネビユは辺りを見回して、音楽の発生源を探した。

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