ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
しかし、ネビユの努力も空しく、音楽の発信源は全く分からなかった。
一方、ガモリーは音楽に乗りながら、教授のダンスを踊り始めた!
「前人未トーの空前絶グォ~~。天下無ソ-の針小棒ドゥワ~~イ 」
(なんなのこれ!?)
(ノリノリじゃん!)
(ガモリーのキャラじゃないよこんなの!!)
ネビユがショックを受けた。
キャプテンの方はと言うと、『アビスリーグ万歳』が徐々に小さくなり、一度目が終わる頃には、静かにガモリーの舞台(?)を見守るようになった。
ガモリーはすかさず二度目の教授のダンスを披露した。
すると、今度は教授のダンスが終ると、何とキャプテンが『アンコール!』と言い出した!
そのアンコールに答えて教授のダンスを何度か繰り返すと、キャプテンの言葉が『アビスリーグ万歳』から、完全に『教授のダンス万歳』に変化した。
そしてついに、その時が訪れた。
物件を手に入れた!
手に入れた物件・・・・
バンガード
「おおお・・。あれだけで勝っちゃったよ・・」
ネビユは呆気に取られたが、感心もしていた。
「これでキャプテンは正気に戻るのかな?」
「ええ、おそらく」
「うーむ。きぶんがさっぱりとしてきたぞ!」
キャプテンが大きく伸びをした。
「キャ・・キャプテン!大丈夫ですか?」
「ネビル、なんともないぞ。まったくな」
「誰ですかネビルって!アタシは『ネビユ』です!!」
「おっ・・。おお?誰だね君達は?」
「ひょっとして・・、今のは寝ぼけていたのですか?」
そこでガモリーとネビユは自己紹介を始めた。
それからキャプテンに何があったのかを説明した。
キャプテンは頷きながら聞いていた。
そして二人の説明が終ると、徐に口を開いた。
「そう言えば、何だか変な奴と出会った記憶がうっすらと残っているなぁ・・。私の記憶が一部無いのはそれが原因か」
「ええ、そうだと思います」
「とにかく、ありがとう。それで君達の目的は何だね?」
「はい。有事の際に、バンガードの『馬』をピドナ軍に優先的に売ってもらいたいのです。もちろん言い値で買います」
「有事?戦争が起きるのかね?」
「はい、おそらく」
「ふうむ・・。まあバンガードは海上に逃げられるから影響はまるで無いだろうが、出来れば戦争なぞ起きて欲しくは無いな」
「ええ。それは否定しません。ですが、多くの異なる考えを持った人間がいる限り、戦争は起きる物なのです」
「それも真理ではあるな。分かった。私を助けてくれた恩もあるからな。馬をピドナ軍に優先的に売る事にしよう」
「ありがとうございます!」
「さて・・と。話は変わるが、君達は昼食は摂ったのかね?」
「いいえ、まだです」
「ならば私がごちそうしよう。近くにおいしい店があるのだが、どうだろうか?」
ガモリーとネビユは顔を見合わせた。
そして、お互いが頷いた。
「そう言う事であればお願いします」
「よし。それでは行こうか」
3人はキャプテンの家を出た。