ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「あれ?そのローブ、見た事あるぞ?」
「あなた達はもしかして、玄武術士の方々では?」
三人がやって来た店に、何と玄武術士がいた。
玄武術士は8人いて、同じテーブルで食事を摂っている。
「そう言うあなた達は・・。あっ、キャプテン!正気を取り戻したのですか?」
その内の一人が言った。
「うむ。と言うか、何故私を放っておいたのかね?地下から上がって来た時、私がおかしいのには気づいていたのだろう?」
「おかしいから放っておいたのですよ。『君主危うきに近寄らず』と言う奴です」
「むむむ・・。それを言われると返答に困るな」
「ところでキャプテン、その人達は?」
「ああ・・。紹介がまだだったな。私を正気に戻してくれた恩師、ガモリー君とネビユ君だ」
「あれ?それって私達を元に戻してくれた人と同じ名前じゃ・・?」
「その本人です」
ガモリーが事も無げに言った。
「そうでしたか!私達を正気に戻してからすぐにキャプテンまで!本当にありがとうございました!」
「いえいえ。どういたしまして」
「いつの頃からか、ずっとバンガードの操縦室に閉じこもっていたのですが、何故か空腹も疲れも一切感じなくて、でもそれが当たり前みたいだったのですよ。何とも不思議な事です」
「ですが正気を取り戻した瞬間、腹は減るし疲れたしで散々でした。そう言う訳で、今ここにいるのですがね」
別の玄武術士が笑いながら言った。
「もし良かったら、あなた方も一緒に食事しませんか?」
「そうですな!それじゃあ玄武術士の方々も回復祝いで、今日は私の奢りです!」
「さっすが~、キャプテンは話がわかるッ!」
と言う事で、キャプテン、ガモリー、ネビユの三人も玄武術士達と食事をする事にした。
とは言え玄武術士達は、ほぼ料理を平らげていたので、ある者は料理を追加したり、デザートや飲み物を頼んだりした。
だが、酒を飲む者は一人たりとも居なかった。
キャプテンを除いて・・。
「何故、玄武術士の方々はお酒を飲まないのですか?」
ガモリーが尋ねた。
「心の乱れは術の乱れに直結します。酒なんかを飲むと心が乱れますからね。それを防ぐためです」
「なるほど。普段から気を配っている訳ですね?」
「ええ。それなのに、今回はおかしな奴に操られて利用されてしまいました。何とも恥ずかしい話です」
「そんな事はありませんよ。相手が一枚も二枚も上手だっただけです」
「そんなにストレートに言われると、逆にすっきりしますね」
「あっ!失礼しました」
「ははは!気になさらないでください。あなたの仰った事は事実ですから」
「そうだそうだ!」
他の玄武術士達もガモリーの言葉を快く受け入れてくれた。
ネビユも玄武術士と楽しそうに話をしている。
ウンディーネとの事も尋ねてみたが、彼らはすっかり諦めているようだった。
もう、ウンディーネの所に戻る事は無いと言う。
しばらく話をすると、玄武術士が二人に尋ねた。
「そう言えば、お二人はこれから何か予定はありますか?」
「私達はピドナに行く予定です。もっとも、明日までにたどり着ければ良いのですが」
「そうですか!では、助けていただいたお礼に、バンガードでピドナまでお送りしましょう。我々はもう少し休息を取りますが、明日の朝までにはピドナにたどり着くように致しますので」
「よろしいのですか?」
「おお!それが良いです。ぜひそうしてください。宿はこちらで手配しますから!」
キャプテンが上機嫌で言った。
「キャプテンからのお墨付きも頂きましたので、何も問題はありませんね」
「皆さん、何から何まで申し訳ありません」
「何の何の!正気に戻してもらった事に比べたらこんな事などたやすい事です。それでは、今日一日はバンガードでゆっくりお過ごしください」
「だってさガモリー!今日一日楽しも!」
「ええ、そうですね」
と言う訳で、二人は今日一日を楽しむ事にした。