ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「おはようございますネビユさん」
「おはよう。早いね」
「ええ。早起きには慣れているのです。ネビユさんも十分早いですが」
「いや~。昨日は二人とも操縦室に夢中になったせいで寝るのが遅くなっちゃったからね。そのせいでアタシは少し寝坊しちゃったけど、やっぱりガモリーはすごいや」
昨日二人は昼食を終えてから、夕食の時間まで操縦室にこもって、さらに夕食を終えてからも操縦室にこもっていたのだ。
それだけ、操縦室に興味津々だったのだ。
「確かに私は寝坊をした事がありませんね。自分でも不思議なくらい朝には強いのです。それよりネビユさん、外を見てください。ピドナが見えてきましたよ」
「本当?どれどれ・・」
ネビユがホテルの部屋の窓から外を見ると、確かにピドナが見えた。
「戻って来たんだね。バンガードからグレートアーチまで戻ってたら、こんなに早く戻れなかったよね。おまけにかなり歩かなきゃいけなかったし」
「ええ。とは言え、その場合はバンガードからピドナまで船を出してもらえば良さそうですが」
「なるほど!確かに」
二人は着替えてから朝食を摂り、それからキャプテンの所に向かった。
「キャプテン、色々とありがとうございました」
「お世話になりました!」
ガモリーに続いて、ネビユが挨拶をした。
「玄武術士の方々にもお礼を言いたいのですが」
「そう仰るかと思いまして、メンバーの一人が代表でここにやって来る予定です」
「そうなのですか」
5分ぐらい待つと、階段を玄武術士が上って来た。
「色々とありがとうございました。他の方にもよろしくお伝えください」
「分かりました。まあ流石に、ここから操縦室まであなた方に往復させる訳にも行きませんからね」
「バンガードはこの後どうするのですか?」
「あなた方が降りたのを確認してから、再び元の位置に戻ります。それ以降はまだ未定です。久しぶりに最果ての島の方に行くのも良いかも知れません」
「そうですか。どうかお元気で」
「あなた方も」
ガモリーとネビユは玄武術士にペコリとお辞儀をすると、キャプテンの家を辞去した。
「良い人達だったね」
「はい」
ネビユの言葉に、ガモリーが頷いた。
その後、二人は岸から離れて行くバンガードを確認してからピドナに向かった。
ピドナに入ると、二人はすぐにノーラの工房に向かった。
「いらっしゃいませ。おや、これはガモリーさん」
「おはようございます」
店員に声をかけられたので、ガモリーは挨拶をした。
「ノーラさんはいらっしゃいますか?」
「ええ。下で『妖刀龍光』を強化中です」
「・・と言う事は、結果は芳しくないと言う事ですね」
「まあ、そうなります」
「分かりました。それでは確認してみますね」
「はい」
二人は階段を下りた。
二人が階段を下りると、ケーンが妖刀龍光の鞘の部分を押さえ、ノーラがハンマーで剣先を叩いていた。
だが、しばらくするとノーラはハンマーで叩くのを止めた。
「またダメだ!」
ノーラが階段の方を向いた時、初めてガモリーとネビユがいる事に気づいた。
「な・・何だアンタ達いたのかい。いるならいるって言ってくれれば良かったのに。水臭いねぇ」
「済みません。邪魔になるかと思いましたので」
「大丈夫さ。また失敗したからね。全く恥ずかしい所を見せちまったよ」
「いいえ。そんな事は・・」
「どのくらい失敗したのですか?」
ネビユが尋ねた。
「ああ。あれを見てみな」
ノーラが指さした方を見ると、妖刀龍光が7、8本まとめて地面に転がっていた。
「あんな感じさ」
「やはり妖刀龍光に合う素材が無いのですか?」
「ああ、そう言う事さ。元々特殊な武器だからねぇ。普通の素材は受け付けてくれないのさ。もっとも、合う素材のアテはあるんだけど、ただねえ・・。どれも入手が困難すぎて・・」
「その素材を教えていただけませんか?」
「そうだね。アンタ達には教えておいた方が良さそうだ」
ノーラは素材の名前を言い始めた。