ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「ミッチ、家に入る時はちゃんと挨拶してから入るように言われたのを忘れたのか?」
「ごめんなさいシャールさん!ウナガの名前が聞こえたのでつい・・」
ミッチは舌を出した。
(この子が泣き虫ミッチか・・)
(かなりカワイイじゃない)
(しかも)
(ウナガの事大好きじゃん!)
(ウナガやるねぇ)
(ウナガもミッチの事大好きみたいだし)
(これは期待できるぞぉ)
ネビユは心の中で笑った。
「ただ今戻りました。それで、ウナガがどうかしたのですか?」
「ああ。実はな・・」
シャールは今知った情報をミッチに教えた。
ミッチは目を輝かせた。
「へえ~!ウナガそんなに強くなったんだ!おまけに国の王子と友達かぁ・・。凄いなぁ・・。どんどん遠くへ行っちゃうみたい。ちょっと寂しいな・・」
「大丈夫だよミッチちゃん!ウナガ君は、必ずあなたの所に帰ってくるから!」
「えっ?あなたは誰ですか?何で私の事を知ってるんですか?」
「ああ、ゴメンね!アタシはネビユ。ウナガ君とはツヴァイク武闘会で知り合ってね。その時にあなたの事も聞いたんだ」
「えっ?ウナガ、私の事、何て言ってました?」
ミッチが目を輝かせながら尋ねた。
「『泣き虫ミッチ』って言ってたよ」
「あ~!ひど~い!!そばに私がいないからって、悪口ばっかり・・」
「あ、いや・・。悪口ばっかりは言って無いよ。『泣き虫ミッチ』って言ってただけ。後は軽い紹介って感じかな?」
「そうなんですか」
「しかも、結構嬉しそうに言ってたよ」
「えっ?嬉しそうに?」
ミッチが顔を赤らめた。
「あの・・。その話、もっと詳しく聞きたいです。ミューズ様!」
「なあに?」
「ネビユさんと一緒に昼食を摂りたいです!いけませんか?」
「あっ、もうお昼なの?って、そもそもミッチが戻っている時点でそうだったわね」
「それはどう言う意味ですか?」
「私今、習い事をしているんです。それが正午に終わるので」
「ああなるほど。そう言う事か。ところで、習い事って?」
「それも含めて、食事の時にお話しします」
「あの・・。本当にアタシも一緒に食事してもよろしいのでしょうかミューズ様?」
「ふふ・・。娘の頼みですもの。断る訳には行きませんわ。それでは、腕に寄りをかけてお作りしますね」
「私も手伝いましょう」
「よろしくねシャール」
「あっ、それじゃあアタシも・・」
「客人に手伝わせる訳にはいかん」
「あ、いえ・・その・・。アタシも少し料理を教わりたいと思いまして・・」
「あら!振舞いたい殿方でもいらっしゃるのかしら?」
「ま・・まあ・・そう言う事です」
「それならば断る訳には行きませんね。あなたの恋愛を絶対に成就させないと!」
「そ・・そんなんじゃ無いですっ!!」
ネビユが顔を真っ赤にした。
料理は非常ににぎやかになったが、ネビユの料理の仕方があまりにもひどく、一回ではどうにもならないと判断し、途中から調理場を離れる事になってしまった。
途中までミッチも一緒に見ていたのだが、そのタイミングでネビユと一緒に食卓へと向かった。