ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「ごちそうさまでした」
4人同時に挨拶した。
それからはネビユとミッチも協力し洗い物をした。
料理音痴のネビユでも、洗い物はしっかりやれた。
「あっ!もうこんな時間。そろそろお暇しますね」
洗い物を終えると、ネビユが気づいた。
「あの・・。ネビユ」
「うん?」
「良かったら、今日ここに泊まって行かない?私の部屋で寝れば良いからさ。夕食は私が当番だから、教えてあげる事も出来るし」
「えっ?良いの?」
ミッチの突然の提案にネビユが驚いた。
「そうね。ミッチも話し相手が欲しいだろうし。ネビユさん、もしあなたが良ければ、今日はここに泊まって行きなさい」
「そうだな。私もそれが良いと思う」
ミューズとシャールもミッチの意見に同意した。
「しかし、私とミューズ様が匙を投げたのに、お前に何とかなるのか?」
「二人は料理がうますぎるから教えるのには向いていないの!」
「変だな。ミューズ様に料理を教えたのは私なのだが・・」
「ミューズ様にセンスがありすぎただけ!私達凡人とは違うの!お二人にはネビユの気持ちが分からないからうまくいかなかっただけ。その点、私は料理を始めたばかりだから、ネビユの気持ちが良く分かるし。さっき昼食を作ってるの見た時に、私ならどうアドバイスするか考えたりもしたしね」
「ふっ・・。そうか。何だかんだ、お前も成長しているんだな」
「そうでーす。子供はいつまでも子供じゃありませーん」
「うふふ。シャール、それじゃあミッチに任せよっか」
「ええ、そうですね」
「何だか申し訳ない気がしますが、それじゃあお願いします」
「やったぁ!私、男の子の兄弟しかいないから、お姉さんに憧れてたの!ネビユ、今日はビシビシ料理を教えるからね!覚悟しなよ?」
「おおお・・。これは厳しいお言葉・・」
「その後は、寝るまでの時間、たくさん話そうね!」
「あはは!よおし!じゃあそうしよっか!」
ネビユは笑顔で快諾した。
ネビユさんに嫌われちゃったかな?
仕方ありませんよね・・。
これも『定め』ですか。
『定め』・・。
何だかどこかで聞いた事があるフレーズです。
ネビユがクラウディウス家の人達と楽しく会話している一方で、ネビユは悲しみを胸に秘め、ピドナに向かった。
ガモリーがピドナ城に向かったのは、最近の出来事を報告しに行くだけでは無く、別の目的もあったからだ。
「戻ったか」
玉座の間にガモリーがやって来ると、ルートヴィッヒが言った。
玉座の間には他にヴォルフ元帥、グラフ中将、ガリン中佐、アルス少佐、メリア大尉、イード中尉の六人がいる。
何故かと言うと、ガモリーが玉座の間に来るよう頼んだからだ。
最も、ヴォルフ元帥だけは呼ぶ前から、ルートヴィッヒと共にここにいたのだが。
「まずは報告を聞こうか」
「はい。ウィルミントン、グレートアーチ、モウゼス、バンガードと協力関係を築きました」
「ほう!もうほとんどの地域と協力関係を結べたな」
「はい。後はアケとスタンレー・ファルスぐらいですね」
「ふむ・・。つまりスタンレーとファルスの戦争が終ったら、ついにロアーヌやツヴァイクとも戦うと言う事になりそうだな」
「はい、その通りです。報告は以上です」
「では次だ。ここに彼らを呼んだ理由は何かな?」
「はい。そろそろスタンレーとファルスが傭兵の募集を締め切るタイミングだと思われます。そのため、ガリン中佐とアルス少佐には変装してもらい、それぞれの国に傭兵として参加してもらいたいのです」
「何でこのタイミングなんだぁ?」
ガリンが尋ねた。
「最初の方で応募すると、お二人の実力からして、メインの隊の指揮を頼まれるかと思います。ですがギリギリで応募すると、いくら実力があったとしても隊の指揮を任せるのは難しいと判断するはずです。何故なら、指揮官が隊をまとめるためには時間が必要だからです」
「ふむ・・。それで?」
アルスも話に喰いついてきた。