ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

265 / 265
呼び醒まされた記憶⑫

ネビユとミッチは、ミッチの部屋で眠る準備をしている。

ミッチがベッドで、ネビユはそばの地べたに布団を敷いている。

 

「やっぱり私の思った通りだった」

 

ミッチが嬉しそうに話し始めた。

夕食はミッチとネビユで作ったのだが、ネビユのダメな所をミッチがうまく指摘し、それが功を奏したようでうまくいったのだ。

とは言え、味はイマイチだったが・・。

 

「本当にありがとねミッチ。おかげで少しは料理が出来るようになったよ」

「どういたしまして!ネビユの愛しの人にもきっと気持ちが伝わるよ!頑張れ!!」

「もう~!やめてよね~!!」

 

そうは言った物の、ネビユは嬉しそうだ。

 

「ネビユが好きな人ってどんな人?カッコいい?」

「顔は・・。まあ、平均より良いぐらいかな?」

「ウナガとどっちがカッコいい?」

「それは・・。顔の系統が違うからなぁ・・。ウナガがさわやかイケメンだとすると、彼はクールイケメンって感じ?」

「ウナガってイケメン?」

「今のはあくまで『例え』ね。でもねぇ・・。どっちにしろ超絶イケメンが近くにいるものだから、顔に関してはまるで勝負にならないんだよ」

「それって誰の事?」

「スタンレーの王子だよ」

「今、ウナガと一緒に行動してるって言ってた人?」

「そうそう」

「そっか。じゃあネビユは、そんなイケメンとも知り合っているのに、敢えて別の人を選んだんだ。それはつまり、ネビユは顔じゃ無くて性格で選んだんだね?」

「まあね。でも、その超絶イケメンは性格も意外と良かったけど・・。ミッチだって、ウナガの顔じゃ無くて性格が好きなんでしょ?」

「えへへ・・。うん」

「素直でよろしい!まあ、ウナガに色々と助けられた事があるんでしょ?」

「どうして分かったの?まさにその通りだよ。ウナガに命を救われて、それから私はウナガが好きになったの」

「ふふ・・。アタシと一緒だ」

「ネビユも命を救われたの?」

「命と言うよりは、アタシの『心』を救ってくれたんだ。アタシを苦しみから解放してくれた。アタシの事を理解してくれて大切に想ってくれた。だから恩返しがしたい。それが手料理になるのか、他の何かになるかは分からないけれどね」

「ネビユってすごいなぁ・・。ネビユが好きになった人もだけど」

「アタシはどこもすごく無いよ。彼はすごいけどね」

「一度会ってみたいなぁ」

「良いけど、好きになっちゃダメだよ?」

「ふふ。分かってるよ」

 

(楽しい会話のはずなのに)

 

(彼の事を話すたびに)

 

(どんどん切なくなる)

 

(どうか死なないで・・)

 

それから少しだけ話をした後、二人は休む事にした。

 

 

 

「あっ・・」

 

次の日の朝、ガモリーはノーラの工房の前でネビユと出会ったが、咄嗟に言葉が出なかった。

 

「おはようガモリー」

「お・・おはようございますネビユさん。その・・昨日は・・」

「大丈夫。アタシがガモリーの分まで謝っといたから」

「えっ・・」

「あなたは別に間違った事は言ってない。そうでしょ?あの二人もそれは理解してくれた。けど、二人の幸せムードをぶち壊しちゃったから、それについてはしっかり謝っといた」

「ネビユさん・・」

「あなたはあなたの思うままに進めば良いよ。アタシは友達として、それを見届けるだけ」

「ありがとうございます」

 

 

イードさんを信じて良かったです。

 

 

ガモリーは飛び切りの笑顔を見せた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。