ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
ネビユとミッチは、ミッチの部屋で眠る準備をしている。
ミッチがベッドで、ネビユはそばの地べたに布団を敷いている。
「やっぱり私の思った通りだった」
ミッチが嬉しそうに話し始めた。
夕食はミッチとネビユで作ったのだが、ネビユのダメな所をミッチがうまく指摘し、それが功を奏したようでうまくいったのだ。
とは言え、味はイマイチだったが・・。
「本当にありがとねミッチ。おかげで少しは料理が出来るようになったよ」
「どういたしまして!ネビユの愛しの人にもきっと気持ちが伝わるよ!頑張れ!!」
「もう~!やめてよね~!!」
そうは言った物の、ネビユは嬉しそうだ。
「ネビユが好きな人ってどんな人?カッコいい?」
「顔は・・。まあ、平均より良いぐらいかな?」
「ウナガとどっちがカッコいい?」
「それは・・。顔の系統が違うからなぁ・・。ウナガがさわやかイケメンだとすると、彼はクールイケメンって感じ?」
「ウナガってイケメン?」
「今のはあくまで『例え』ね。でもねぇ・・。どっちにしろ超絶イケメンが近くにいるものだから、顔に関してはまるで勝負にならないんだよ」
「それって誰の事?」
「スタンレーの王子だよ」
「今、ウナガと一緒に行動してるって言ってた人?」
「そうそう」
「そっか。じゃあネビユは、そんなイケメンとも知り合っているのに、敢えて別の人を選んだんだ。それはつまり、ネビユは顔じゃ無くて性格で選んだんだね?」
「まあね。でも、その超絶イケメンは性格も意外と良かったけど・・。ミッチだって、ウナガの顔じゃ無くて性格が好きなんでしょ?」
「えへへ・・。うん」
「素直でよろしい!まあ、ウナガに色々と助けられた事があるんでしょ?」
「どうして分かったの?まさにその通りだよ。ウナガに命を救われて、それから私はウナガが好きになったの」
「ふふ・・。アタシと一緒だ」
「ネビユも命を救われたの?」
「命と言うよりは、アタシの『心』を救ってくれたんだ。アタシを苦しみから解放してくれた。アタシの事を理解してくれて大切に想ってくれた。だから恩返しがしたい。それが手料理になるのか、他の何かになるかは分からないけれどね」
「ネビユってすごいなぁ・・。ネビユが好きになった人もだけど」
「アタシはどこもすごく無いよ。彼はすごいけどね」
「一度会ってみたいなぁ」
「良いけど、好きになっちゃダメだよ?」
「ふふ。分かってるよ」
(楽しい会話のはずなのに)
(彼の事を話すたびに)
(どんどん切なくなる)
(どうか死なないで・・)
それから少しだけ話をした後、二人は休む事にした。
「あっ・・」
次の日の朝、ガモリーはノーラの工房の前でネビユと出会ったが、咄嗟に言葉が出なかった。
「おはようガモリー」
「お・・おはようございますネビユさん。その・・昨日は・・」
「大丈夫。アタシがガモリーの分まで謝っといたから」
「えっ・・」
「あなたは別に間違った事は言ってない。そうでしょ?あの二人もそれは理解してくれた。けど、二人の幸せムードをぶち壊しちゃったから、それについてはしっかり謝っといた」
「ネビユさん・・」
「あなたはあなたの思うままに進めば良いよ。アタシは友達として、それを見届けるだけ」
「ありがとうございます」
イードさんを信じて良かったです。
ガモリーは飛び切りの笑顔を見せた。