ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「何かあったのかい?」
「オレの船がいきなりバンガードの急襲にあってな」
「ええ!?一体なんで?!」
「分からん。こっちは武器なんて一切持ってなかったし、『攻撃する気は無い!』って言っても、何も返事が無くてな。おかしいと思ってたらいきなり攻撃されたんだ。あれには肝を冷やしたな。で、船は完全にぶっ壊されて沈んじまったんだ」
「あっ!それって!!」
「ええ。間違いありません」
ネビユとガモリーが何かに気づいた。
「何だ何だ?どうしたんだ?」
「実はアタシ達、あなたの船が沈められた後にバンガードへ向かったのです」
「何で『後』だと分かる?」
「バンガードの人達が言ってたんです。『さっき沈めた船の乗組員は大丈夫だろうか?』って」
「ん?その様子だと、バンガードに異常は無さそうだが・・」
「はい。アタシ達が正気に戻しました」
「と言う事は、奴らは正気じゃ無かったって事か?」
「はい。彼らは今この世界でモンスターを作り続けている連中に操られていたんです」
「なるほどな。確かにオレも世界各地でモンスターを見てきたが・・。そんな事をしてる奴が実際にいるんだな。それならあの行動にも納得だぜ。ところで、お前達は誰だ?」
「私はガモリーと申します。ピドナの軍人です」
「アタシはネビユです。グレートアーチの占い師です。あと、アタシの祖父です。祖父は自分の事で精一杯なので、申し訳ありませんが、いない者と思ってください」
「そうか。まあ別にそれで良いならこっちは構わんよ」
「流石に話が分かりますね。エレンさんとサラさんが仰っていた通りです」
「何だって?エレンとサラ?」
ブラックが目を丸くした。
よほど予想外の名前が出たのだろう。
「ネビユ・・だったか?お前が持っている斧は『ホークウインド』じゃねえか?」
「はい。エレンさんから譲り受けました」
「こいつは驚いたな!アイツはオレと違って斧を使うセンスが無い癖に、絶対に斧を手放さなかったんだがなぁ。よほどお前の事を信頼したと見えるな」
「ありがとうございます」
「で、オレの事を二人から聞いたって言ったが、何て言ってたんだ?」
「素敵で楽しい海賊って仰ってましたよ」
「素敵で楽しい海賊だぁ?まあ確かに、アイツらと旅をした当時はまだ海賊だったが・・。それ、本当の事だろうな?」
「本当ですよ。アタシは嘘は吐きません」
「そうか。まあ良い。で、話を戻すとだな。オレの船は完全に壊されて沈んじまったから、新たな船が必要になったんだ」
「で、金が必要だと?」
「そう言う事さ」
ノーラの質問にブラックが頷いた。
「ブラックさん、少しよろしいですか?」
「確かガモリーだったな。何だ?」
「先ほど聞いた話によると、あなたはエレンさんと違って斧の扱いに長けていると言う事でよろしいですか?」
「ああ。アイツは斧の最強技を絶対に閃く事が出来なかった。だが、オレには出来た。ここの差は間違いなくあるな」
「そう言えばエレンさんが仰ってました。『もっと強い斧技も知ってはいるんだけど、あいにくあたしには使えない』って」
「ああ。その技だ。名を『デッドリースピン』と言う」
「デッドリースピン・・。確かに強そうな名前だ」
「だろう?で、それがどうかしたのか?」
「今からその技をネビユさんに教えてはいただけないでしょうか?もちろん、タダとは言いません」
「いくら出す?」
「250万オーラムでいかがですか?」
「な・・何だってぇ!?250万オーラム???」
ブラックの目が飛び出た。
「250万オーラムなんて大金、お前持ってるのか?」
「はい。ツヴァイク武闘会でベスト4に入りましたので、その賞金です」
「な・・何だと・・?あのツヴァイク武闘会でベスト4・・?」
ブラックは驚きの連続だったが、何とか落ち着きを取り戻した。
「大した奴だなお前は」
「恐れ入ります。ですがネビユさんは準優勝ですので、私よりも上ですね」
「揃いも揃ってとんでも無い奴らだな!これはもう笑うしかねえ!!」
ブラックは豪快に笑った。
「良いだろう。その契約、成立だな」
「ちょっと待って!」
ネビユが割り込んできた。