ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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呼び醒まされた記憶⑮

「どうしましたネビユさん?」

「どうもこうも、アタシが技を教わるんだから、アタシがお金を払うのが筋でしょ?」

「普通なら確かにそうですが、私は友人であるあなたに助けられましたので、今度は私があなたを助ける番です」

「助けたって・・。アタシは当然の事をしただけで・・」

「ですから、私も友人として当然の事をするだけです」

「アタシだってお金はあるんだよ?」

「それでも、です。あなたのお金は、あなたのために使ってください」

「こうなると何を言っても無駄か・・。そう言う所はユウにそっくりなんだろうな・・」

「そうですね。私もそう思います」

「ふふ・・。じゃあよろしくね」

「分かりました」

 

ガモリーはブラックのそばに向かい、カードを渡した。

 

「そのカードに250万オーラム入っています」

「確かに受け取ったぜ」

「あの、中身の確認は・・」

「必要ねえ。オレはお前を信じる事にする」

「ありがとうございます」

 

ブラックはカードをどこかにしまった。

 

「で、お前達はここに何しに来たんだ?」

「そう言えば、まだ話していませんでしたね。実は・・」

 

ネビユが詳しい事情を説明した。

 

「そんな事になってたとはな。随分来てなかったから全く知らなかったぜ」

「そうでしょうね」

「あの宝箱には、モンスターを出す罠が仕掛けられているんだが、まさかそれに霊が吸い寄せられたって事なのか?まあ良い。じゃあ、その件についても協力するぜ。そこに着くまでの間に、デッドリースピンの事をきっちり教えてやる」

「ありがとうございます。よろしくお願いします」

「いや。礼を言うのはこっちの方だぜ。ありがとよ。これで新しい船を確保できそうだからな」

「乗組員の方達は・・」

「そっちは心配ねえ。何せオレの部下だからな。泳ぎは得意な奴ばかりだ。バラバラになった時の集合場所も決めてあるしな」

「なるほど。用意周到ですね」

「そう言う事さ」

 

と言う訳で、ブラックを加えた5人は、早速ネビユの母が待つ場所へと向かう事に。

先頭をノーラとガモリー、少し離れてネビユとブラック、さらに離れて最後尾にネビユの祖父だ。

 

「ねえガモリー」

「何ですかノーラさん?」

「何故わざわざシャール達の前で『自分はピドナの軍人』だと名乗ったんだい?あの二人が、ルートヴィッヒにどう言う仕打ちを受けたかを知っていたんだろう?」

「はい。あの時申しました通り、ルートヴィッヒ様から聞いていました」

「それなら、ああ言う状況になるのは分かっていただろう?それなのにどうして?」

「話せば分かってもらえるのでは無いかと思った物ですから」

「そいつは厳しいな。逆の立場で考えてみなよ。『アンタはルートヴィッヒに利用されてるだけだ。今は良いが、後で奴はアンタを必ず裏切るだろう。そうなる前に今すぐ奴から離れろ』って言われたら、アンタ納得出来るのかい?」

 

 

→ 出来ません

 

  

  それが事実であれば

 

 

「だよなぁ・・。そう言うと思った。まあ、今までのアンタの行動を見てればそうなるわな」

「ありがとうございます」

「あ、いや・・。別に褒めて無いんだけど・・。アンタは相手の立場で物を考えられないのが玉に瑕だな。誤解されやすいと思う。アンタは良い奴なのに、もったいないよそれは」

「そんな物ですか?」

「そんなもんさ。私はピドナ軍は嫌いだが、アンタと、メリア・イードの姉弟だけは好きなんだ」

「ヴォルフ様はいかがでしょう?」

「アイツもなあ。何か胡散臭いんだよなぁ・・。奴の子供は好きなのに、何故奴だけ嫌いなのか?これが分からない」

「そうですか」

「まあ、アンタにこんな事言うのは心苦しいがね」

「いいえ。本音を言っていただきありがとうございます」

「どういたしまして。まあ正直、アンタ達三人のうちの誰か一人でも欠けたら、私はピドナ軍に協力しないね」

「それでは、今後も欠けないようにしますね」

「ああ、そうしてくれ」

 

一方、ネビユとブラックは『デッドリースピン』の話で持切りだった。

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