ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「どうしましたネビユさん?」
「どうもこうも、アタシが技を教わるんだから、アタシがお金を払うのが筋でしょ?」
「普通なら確かにそうですが、私は友人であるあなたに助けられましたので、今度は私があなたを助ける番です」
「助けたって・・。アタシは当然の事をしただけで・・」
「ですから、私も友人として当然の事をするだけです」
「アタシだってお金はあるんだよ?」
「それでも、です。あなたのお金は、あなたのために使ってください」
「こうなると何を言っても無駄か・・。そう言う所はユウにそっくりなんだろうな・・」
「そうですね。私もそう思います」
「ふふ・・。じゃあよろしくね」
「分かりました」
ガモリーはブラックのそばに向かい、カードを渡した。
「そのカードに250万オーラム入っています」
「確かに受け取ったぜ」
「あの、中身の確認は・・」
「必要ねえ。オレはお前を信じる事にする」
「ありがとうございます」
ブラックはカードをどこかにしまった。
「で、お前達はここに何しに来たんだ?」
「そう言えば、まだ話していませんでしたね。実は・・」
ネビユが詳しい事情を説明した。
「そんな事になってたとはな。随分来てなかったから全く知らなかったぜ」
「そうでしょうね」
「あの宝箱には、モンスターを出す罠が仕掛けられているんだが、まさかそれに霊が吸い寄せられたって事なのか?まあ良い。じゃあ、その件についても協力するぜ。そこに着くまでの間に、デッドリースピンの事をきっちり教えてやる」
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
「いや。礼を言うのはこっちの方だぜ。ありがとよ。これで新しい船を確保できそうだからな」
「乗組員の方達は・・」
「そっちは心配ねえ。何せオレの部下だからな。泳ぎは得意な奴ばかりだ。バラバラになった時の集合場所も決めてあるしな」
「なるほど。用意周到ですね」
「そう言う事さ」
と言う訳で、ブラックを加えた5人は、早速ネビユの母が待つ場所へと向かう事に。
先頭をノーラとガモリー、少し離れてネビユとブラック、さらに離れて最後尾にネビユの祖父だ。
「ねえガモリー」
「何ですかノーラさん?」
「何故わざわざシャール達の前で『自分はピドナの軍人』だと名乗ったんだい?あの二人が、ルートヴィッヒにどう言う仕打ちを受けたかを知っていたんだろう?」
「はい。あの時申しました通り、ルートヴィッヒ様から聞いていました」
「それなら、ああ言う状況になるのは分かっていただろう?それなのにどうして?」
「話せば分かってもらえるのでは無いかと思った物ですから」
「そいつは厳しいな。逆の立場で考えてみなよ。『アンタはルートヴィッヒに利用されてるだけだ。今は良いが、後で奴はアンタを必ず裏切るだろう。そうなる前に今すぐ奴から離れろ』って言われたら、アンタ納得出来るのかい?」
→ 出来ません
それが事実であれば
「だよなぁ・・。そう言うと思った。まあ、今までのアンタの行動を見てればそうなるわな」
「ありがとうございます」
「あ、いや・・。別に褒めて無いんだけど・・。アンタは相手の立場で物を考えられないのが玉に瑕だな。誤解されやすいと思う。アンタは良い奴なのに、もったいないよそれは」
「そんな物ですか?」
「そんなもんさ。私はピドナ軍は嫌いだが、アンタと、メリア・イードの姉弟だけは好きなんだ」
「ヴォルフ様はいかがでしょう?」
「アイツもなあ。何か胡散臭いんだよなぁ・・。奴の子供は好きなのに、何故奴だけ嫌いなのか?これが分からない」
「そうですか」
「まあ、アンタにこんな事言うのは心苦しいがね」
「いいえ。本音を言っていただきありがとうございます」
「どういたしまして。まあ正直、アンタ達三人のうちの誰か一人でも欠けたら、私はピドナ軍に協力しないね」
「それでは、今後も欠けないようにしますね」
「ああ、そうしてくれ」
一方、ネビユとブラックは『デッドリースピン』の話で持切りだった。