ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「とりあえず、姫が休める所まで運びましょう」
「私が運びます!!」
ガモリーがしっかりとネビユを抱っこした。
「ネビユさん!大丈夫ですよ!すぐに良くなりますから!!」
「ああああああ!!!!!」
「それでは急ぎましょう!!」
ガモリー達は大急ぎでその場を後にした。
「ああああああ!!!!!」
グレートアーチに戻り、ネビユの部屋のベッドにネビユを寝かせたが、症状はまるで変わらなかった。
ネビユはずっと苦しみ続けている。
「参ったねぇ・・」
「確かにな」
ノーラとブラックが本当に困った顔をしている。
「ネビユの状態が気になって、帰るに帰れない・・」
「とは言え、オレ達はここにいたって何も出来やしないしなぁ・・」
「その通りさ・・」
「とりあえず、外で話しましょうか」
「あ、ああ。そうだな」
ネビユの祖父の言葉に従い、4人はネビユの部屋から出た。
「お二人は自分の居場所にお戻りください。結果はいずれ私がお伝えしますので」
部屋の外に出ると、早速ガモリーが提案した。
その提案を聞き、ノーラとブラックは顔を見合わせた。
「まあ、私はピドナでアンタに会えるから問題ないけど・・。ブラックはどうなんだい?」
「オレも船が手に入れば、いつでもピドナに行けるようになるからな」
「でもタイミングを決められる訳じゃないから、ピドナに来てもガモリーに会えるか分からないだろう?ガモリーがいつもピドナにいるとは限らないんだからさ」
「大丈夫さ。その時はお前に聞けば良い」
「あ、なるほど」
ノーラは合点がいった。
「そう言えば、アンタの仲間はどこに集まってるんだい?」
「オレ達は船が沈んだ場合、沈んだ場所から一番近くにある『造船所がある町』に集まるんだ。そこで船を手に入れるためにな」
「って事は、今回はどこになるんだい?」
「今回はウィルミントンって事になるな」
「そうかい。ウィルミントンには陸路で行くのかい?それとも海路?」
「最初は陸路を想定していたが、大金が入ったんでな。海路で行くぜ」
「よし。それじゃあピドナまで一緒だね。色々話が聞けそうだ」
「ああ。お互いな」
「お二人とも、ありがとうございました。友人に代わってお礼を申し上げます」
ガモリーが頭を下げた。
これを聞いて、ネビユの祖父は感動した。
「何と!お礼を言わなければならないのは私なのに・・」
「これぐらいは当然です。私も、彼女に同じ事をしていただきましたので」
「そうでしたか・・」
ネビユの祖父は、ブラックとノーラの方に向き直った。
「ノーラ様、ブラック様、そしてガモリー様。娘を救って頂き、ありがとうございました」
「いや・・。オレは何も出来なかったけどな・・」
「私もだよ」
「いえいえ、そんな事はありません。娘の動きを止めて頂いただけでもありがたかったです」
「なら良かったぜ」
「ネビユ、早く良くなる事を祈ってるよ」
「ありがとうございます」
「それじゃあな」
「またね二人とも。あ、そうだガモリー!」
「何でしょうか?」
「友達を大切にね。まあ、今の関係性なら問題無いと思うけど」
「はい!ありがとうございます!」
そう言って、ノーラとブラックはネビユの祖父の家を出て行った。
「ガモリー様はどうなさるおつもりですか?」
「もう少しだけ、彼女のそばにいます。せめて、少しでも私の力を送れたら良いのですが・・」
「確かに、あなたのようなご友人がそばにいれば、姫も安心できるでしょう。ですが姫は、自分が苦しむ姿を我々に見せたくは無いと思いますが」
「ええ。私もそう思います。ですので、ほんの少しだけです」
「そうですか、分かりました。ご友人の意思を尊重しましょう」
「ありがとうございます」
ガモリーは再びネビユの部屋に入った。
部屋では相変わらずネビユが叫び声を上げている。
ガモリーは、そんなネビユの両手を強く握った。
私の力をお貸しします。
どうか負けないでください!
ガモリーは心の中で願った。