ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「はっ!!!!はぁ・・はぁ・・」
「ネ・・ネビユ・・さん・・?」
ネビユがいきなりガバッと起き上がったので、ガモリーは驚いて横に回避した。
ネビユはゆっくりとガモリーの方を見た。
まだ、自分に何が起きたのか分かっていない感じだった。
「だ・・大丈夫ですか、ネビユさん・・?」
「あっ・・。ガ・・ガモリー・・?」
「そうです!ガモリーです!!ネビユさん、大丈夫ですか?」
「う・・うん・・。だ・・だいじょう・・ぶ」
「よ・・良かったです!!!!」
ガモリーが飛び切りの笑顔を見せた。
(うーん)
(涙は流していないか)
(ガモリーって)
(泣いた事無いよね?)
(どうしたらこの牙城を崩せるのかな・・?)
(うっ!?)
次の瞬間、ネビユの体がガクッと前のめりになった。
「だ・・大丈夫ですかネビユさん!?」
「あ~・・。やっぱり『私』、大丈夫じゃないや・・」
「あれ?ネビユさん、一人称が変わりました?」
「うん。歴代の『秘女』の力と記憶を継承して生まれ変わったからね。もう、さっきまでの私とは違うよ?それに、どうやら私の一族は元々は貴族だったみたい。だから、貴族が『アタシ』呼びは流石にまずい」
「そうなのですね。おじいさまが仰っていた通りです」
ガモリーがネビユの体を両手で支えた。
「では、ゆっくり横になってください」
「うん。ありがとう」
ガモリーは、ネビユがゆっくりと横になるのを手伝った。
「しばらく休まなきゃ体がもたないな・・。ガモリー・・。私が眠る前に教えてくれる?」
「何をでしょう?」
「私に力を送ってくれたの?」
「ええ、送りました。ネビユさんに元気になって欲しくて。届きました?」
「ばっちり。そのおかげで、母が私の心の中に存在出来て、私も回復できた。ありがとね」
「いいえ、どういたしまして」
「でも、何でそんな事が出来るの?」
「ちょっとした『技の改良』です」
「ふ~ん。そうなんだ。やり方は企業秘密?」
「クスクス・・。まあそうですね」
(まだ心の中が読めない・・)
(ガモリー・・恐るべし・・)
「他に何かありますか?」
「うん。『魔導士』って知ってる?」
「魔導士・・?」
「今、モンスターを作っている奴らの事なんだけど・・」
《我々は『魔導士』だ。以後よろしく》
あ・・。
こ・・これは・・?
『魔導士』の名前を聞いた瞬間、ガモリーの記憶の中が少しずつクリアになって行った・・。
【アイムとの剣の稽古の時・・】
《また負けた!!》
《どうしたら姉さんに剣で勝てるんだ?》
《剣で勝てないのなら》
《別の事で勝てば良いのですよ》
本当は勝たせてあげたかった。
あなたに嫌われたくなかったから。
でも
あなたに勝たせたら
『手加減するなよ!』
って言いますよね・・?
【六磨貴族のリーダーを決める時】
《私は、アイムがリーダーになるべきだと思います》
《俺はリーダーに向いていない。姉さんがやってくれ》
《そうでしょうか?》
《ああ。俺はいつも姉さんに剣の稽古で負けているし、すぐに熱くなるからな。姉さんのような冷静さがリーダーには必要だろう》
《ですが、私なんかが・・》
本当に『私なんかが』です。
私なんかがリーダーになるべきではありません。
あなたの方がよほどリーダーに向いています。
リーダーが熱い想いを持つ事も、時には必要でしょうから。
でも、
あなたはやりたがらないでしょうね。
あなたは自由な人ですから・・。
だけど・・
私は・・
あなたのそんな所が・・。
【魔導士に心を乗っ取られそうになった時】
《姉さん!・・グレモリー!!!!!!》
アイムが・・!
私の名を呼んだ!!
私の力を引き出すために
私の名前を・・。
アイムは気づいていたのですね。
私がアイムの事を好きなのを・・。
実の弟なのに・・。
許されない事なのに・・。
それでも私は
アイムの事が大好きなんです!!!!