ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ウナガ編 第一章⑥

「よし!じゃあ開けるぞ」

 

オイラ達三人は同時に箱を開けた。

 

「手紙・・?」

 

三人が同時に呟いた。

どうやらオイラだけでなく、他の二人の箱にも手紙が入っていたみたいだ。

 

オイラ達は互いの顔を見合った後、手紙を声に出さずに読み始めた。

 

 

 

ウナガへ

 

これを読んでいると言う事は、卒業試験に合格したと言う事だ。おめでとう。

 

まあ、簡単な試験だからお前達なら当たり前だろう。

 

幼い頃のお前は自分を表現するのが苦手で、いつもゴンとミッチの後ろにいたイメージだった。

 

だが、最近のお前はしっかりと自分と言う存在をアピールしているように見える。

 

成長したな。それで良い。今後もその調子で頑張れよ。

 

さて、話は変わるがお前の故郷の事についてだ。

 

お前の故郷については、ある男から確かな情報を得た。

 

ゴンが旅だってから詳しい話をしたいと思う。

 

なお、この事は他の二人には内緒だ。良いな?

 

 

 

手紙はもっと色々な事が書かれていたんだけど、故郷の所で頭が一杯になり、他の事は全く憶えていない。

 

(オイラの故郷の事を)

 

(知っている人がいたのか・・?)

 

ふと手紙から顔を上げると、ゴンとミッチの二人が泣いていた。

悔しさや悲しさからでは無く、嬉しさで泣いているようだ。

 

(参ったな・・)

 

(何か話せる空気じゃ無さそうだぞ)

 

オイラはしばらく黙っていた。

 

 

 

「おっと!そろそろ行かないとな!!」

 

ようやくゴンが泣き止んだ。

 

「二人とも戻ろうぜ。ああ・・そうだ」

「ん?」

「家に帰る前に一ヶ所寄りたい所があるんだ。良いか?」

 

オイラは腕時計を見た。

まだ一時間も経っていない。

もう三時間は経ってると思ってた。

魔王殿の地下への扉までの移動時間よりも、さっき二人が泣き止むのを待っていた時間の方が長く感じた。

 

オイラはミッチと顔を合わせてから頷いた。

 

「良いよ。でもどこに?」

「7年前の懐かしい場所さ」

 

オイラ達は地下1階まで戻ってきた。

 

「こっちだ」

 

正面に長い階段がある所まで来ると、ゴンが左の部屋の方に向かった。

 

(そう言えば)

 

(行きの時にチラッと見てたっけ)

 

オイラは行きの事を思い出した。

 

ドアを開けて部屋に入った。

ゴンは右の方にずんずん進んでいく。

そして行き止まりが見えたその時・・。

 

「しっ!!何かいる」

 

先頭のゴンが小声で言った。

 

「あれは・・。ゴブリンだ」

「ええ~!?」

「わっ!バカ!!」

 

ミッチが驚いて大声を出してしまったので、ゴブリンに気づかれる羽目になってしまった。

ゴブリンがゆっくりとこっちに近づいてくる・・。

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