ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「ありがとうございます!父上、母上!!」
「うふふ・・」
「ふっ・・。それでは話を戻すか。妖魔の4人はどうだ?六磨貴族や魔導士について何か聞いた事は?」
ミカエル様が四天王に尋ねた。
これは正直に言ってナイスな判断だと思う。
4人はお互いの顔を見合っていたが、すぐに全員が首を振った。
「残念ながら我々にも分かりません。我々は、レオニード伯爵よりも後に生まれた存在ですからね」
「そうか・・。それならば仕方が無いな」
4人を代表してゾーマ様が返答をすると、ミカエル様はひどく残念そうに見えた。
「ユウよ、一つ良いか?」
「はい、何でしょう?」
「お前は自分の事を思い出した時どう思った?自分と姉が実は600年も昔の存在だと知ってショックだったか?」
「そうですね・・。ショックがまるで無かったと言えば嘘になりますが・・。でも、あまり気にしませんでしたよ」
「ほう・・。何故だ?」
「今は周りに大切な人がたくさんいますからね。そして、その人達は俺の事を『ユウ』と言う存在として認めてくれています。なので、何も気にしなくて良かったのです」
「ふっ・・。これは余計な心配だったな」
アラケスやリーケルほどじゃ無いが、俺も意志力には自信があるんだ。
いつまでもウジウジしていられるか!
ガモリーはどうだったんだろう?
もう記憶を取り戻したのだろうか?
取り戻したとしたら、どんな風に思ったのだろう?
いや、やめておこう。
『今の俺』には、関係の無い話だ。
さっきの俺の言葉のおかげか、場の空気が明るくなった。
最終的には楽しい食事となった。
『終わりよければ全て良し』って奴だな。
「よし、ユウよ。少し休憩したらヴァーチャルの世界を利用してみる事にするぞ」
「はい、分かりました」
食事が終わった。
結局、白虎隊隊長のセト様と、玄武隊隊長のラスタ様は一切話に参加しなかった。
話すタイミングが無かったとは思えないのだが・・。
何故なら、いつもは無口なイドゥン様も少し話したぐらいだからな。
俺は休憩時間を利用して、ゾーマ様に話しかけた。
「ゾーマ様、少しよろしいですか?」
「珍しいな。お前が私に声をかけてくるなんて。・・セトとラスタの事か?」
「分かりますか?」
「もちろん。あのイドゥンでさえ話したのに、あの二人が全く会話に入ってこないなんて明らかにおかしかったからな」
「もしかして、イドゥン様はワザと?」
「その通り。あれは、『無口な自分も話したんだ。二人も話したらどうだ?』って言う意思表示だったのさ」
「ですが結果は何も話さなかった」
「ああ」
「いつから変わったのでしょうか?」
「いや。別に変わってなどいなかったさ。ただ、お前が戻って来てから、妙にソワソワし始めた感はあるな」
「俺が戻ってから?」
「お前が『魔導士』の名前を出した時、アイツらは一瞬ビクッとしたが、気づいたか?」
「はい。ですが気のせいかなとも思いました」
「いや、それは気のせいじゃない。私もイドゥンも気づいた。つまり、あの二人がああ言う風になったのは『魔導士』が原因だと思うが・・」
「魔導士の事を知っていたのですか?」
「いや。私達は実際、今まで『魔導士』の事など聞いた事も無かったよ。レオニード伯爵だって元々は知らなかったのだろう?」
「はい」
「それならば私達はもっと知りようが無い。だが、個人に接触していたとしたら・・。私達もいつも一緒にいる訳じゃないからな。どこかに一人でいる時に魔導士が接触してきたのかも知れない」
「一体何のために・・?」
「分からない。それが分かれば、あるいは・・」
「そうですか」
「まあ、妖魔の事は妖魔に任せておけ。私達もお前と同じく、ミカエル様に恩義がある身だ。だからあの二人も、ミカエル様やカタリナ様を裏切るような事はしていないだろう」
「そうですね」
そうだ。
俺がミカエル様達に協力するのは、ミカエル様達に恩義があるからだ。
ミカエル様達に命を助けてもらったから。
では、ガモリーはどうだ?
あいつもピドナに恩があるからピドナに協力しているのか?
俺はそこが気になった。