ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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待ち受ける何か ユウ編⑨

俺は一度ヴァーチャルの世界から出た。

そして戻ってくると、ラスタ様が先に戻っていた。

 

「強くなりましたね、ユウ。私は何も出来ませんでした」

「いいえ、そんな事は無いです」

 

俺達は握手した。

 

 

ラスタ様もか。

 

 

俺は、セト様と同じく、ラスタ様も心を閉じている事に気づいた。

俺に読まれたくない事があるのだろうか?

 

「ユウ、良くやった。ではすぐに次に行くぞ」

「はい」

 

俺とイドゥン様がリングに上がった。

中央に行く間に、俺達は周りの人に聞こえないように小声で話し合った。

 

「イドゥン様は武器が変わっていないのですね」

「ああ・・その事か・・」

 

イドゥン様の武器は『アーメントゥーム』だ。

これも、ルネが使っていたな。

意外と、ロアーヌ四天王とルネは共通点が多い・・のか?

 

「イドゥン様は何かご存じなのですか?」

「何も」

「そうですか・・」

「本当に・・『何も』・・だ。俺達は数少ない同族だ。だからずっと四人が協力しながら生きて来た。こんな事は今まで一度も無かった。隠し事をするなんて事は・・な」

 

イドゥン様が珍しく熱くなっている。

イドゥン様も納得していないんだ。

それは当然、ゾーマ様も同じだろう。

 

「今はここまでにしよう」

「はい」

 

中央付近に着いたので、お互いが離れた。

 

「二人とも良いか?では始め!!」

 

俺は相変わらず全力で突撃したが、イドゥン様はその場で待機している。

カウンターの可能性も考えないとダメだな。

 

「剣閃!!」

「双龍破!!」

 

俺が走りながら剣閃を使うと、イドゥン様はすぐに双龍破で対応した。

二つの技がぶつかり合い、相殺された。

 

 

ほぼ互角か。

 

 

俺はイドゥン様の近くまでやって来た。

 

「なぎ払い!!」

「足払い!!」

 

今度は払い攻撃で相殺された。

 

「かすみ二段!!」

「二段突き!!」

 

さらに多段攻撃で相殺された。

面白い。

 

「五月雨斬り!!」

「エイミング!!」

 

今度は最速で攻撃する技に対して、最遅で攻撃する技で対応してきた。

俺の五月雨斬りは当たった物の、こちらもエイミングでのダメージを受けた。

 

 

なら

 

 

スピードで圧倒してやる!!

 

 

「疾風剣!!」

「かざぐるま!!」

 

俺が攻撃を仕掛けた瞬間、今度はカウンター技で対応してきた。

 

しまった!

うっかり引っかかってしまった!!

駆け引きのうまさは一枚も二枚もイドゥン様が上だった。

 

俺はかざぐるまでの手痛いダメージを受け、一時撤退した。

 

 

今の俺には

 

 

この術が使えるんだ!!

 

 

「再生光!!」

 

俺はミカエル様も得意とする回復術で自分を回復した。

ミカエル様が、喜びと驚きが同居しているような表情になった。

 

俺は傷が全回復した。

イドゥン様は表情を一切変えていない。

流石のポーカーフェイスだ。

 

さてどうする?

イドゥン様には通常の戦い方は通じそうに無い。

 

じゃあこっちも、戦い方を変える!

 

「残像剣!!」

 

俺は一瞬でイドゥン様の所まで接近し攻撃した。

いきなりの事であせったのか、イドゥン様は槍でガードした。

 

 

ここだ!

 

 

「失礼剣!!」

 

俺はネビユとの戦いの時に世話になった技を繰り出した。

もちろん、寝転がってなどしない。

そんな失礼な事、イドゥン様に出来る訳が無いだろう!

 

「ぐっ!!」

 

失礼剣は見事にイドゥン様のガードを搔い潜った。

ダメージは小さいが、クリーンヒットしたのは大きい。

そのおかげでイドゥン様がバランスを崩した。

 

「黄龍剣!!」

 

俺は近距離から黄龍剣を繰り出した。

バランスを崩していたイドゥン様にはカウンター技を使う余裕は無かった。

 

「ぐはっ!!!!」

 

黄龍剣を受けたイドゥン様は、その場に倒れて消え去った。

 

「勝者、ユウ!!」

 

ミカエル様の声が聞こえた。

 

今回初めて満足のいく戦いが出来た。

本当なら前の二人とも、こんな熱い戦いが出来たかも知れないのに、残念だ。

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