ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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待ち受ける何か ユウ編⑩

「ユウ、少し良いか?」

 

俺がヴァーチャルの世界から出て、戻ろうとした時にイドゥン様に止められた。

 

「どうかしました?」

「あの世界の中では話が出来ないだろうからな。今話しておく」

「ああそうか・・。あのお二人がいるからですか?」

「そうだ。と言っても、あまり戻るのが遅いと疑われるかも知れないからな。手短に言うぞ」

「はい」

「私が思うに、あの二人は『魔導士』から接触を受けたのだろう」

「どうしてそう思うのですか?」

「あの二人はゴドウィンの城でオトリ役をやった時に、自分の無力さを嘆いていた」

「まさか・・。『魔導士』が力を渡すために接触を・・?」

「そうだ。馬鹿みたいだよな。ゾーマはともかく、私は武器に助けられた所がかなりあっただけだと言うのに・・。まるで自分達は出来損ないみたいに言うのだからな」

「そうか!魔導士はお二人の心の中を読んだのですね?俺が魔導士に乗っ取られそうになった時と同じように」

「そうだ。私はお前のその話を聞いた時にピンと来たのだ」

「では・・、あのお二人はまさか・・」

「ああ。いずれは・・な」

「もしくは・・すでに・・」

 

俺はショックのあまり下を向いた。

 

「済まない。まだお前は戦いが残っているのに、迷いが生じるような事を話してしまった」

「いいえ、大丈夫です。むしろ理由が分かってスッキリしましたから」

「フッ・・。そうか。では私は先に行く。後で、先ほどの二人と同様に握手でもするか」

「分かりました」

 

イドゥン様は一足早くヴァーチャルの世界に戻って行った。

俺は今聞いた話の事が顔に出ないようにするため、一度大きく深呼吸してからヴァーチャルの世界に戻って行った・・。

 

 

 

「ユウ」

 

ヴァーチャルの世界に戻ると、イドゥン様はそれだけ言って俺に握手を求めてきた。

俺はその握手に応じた。

本当に余計な事は言わない人だ。

 

「さて、次は他の三人が一度も勝てなかったと言うゾーマが相手だ。覚悟は良いか?」

「もちろんです」

「よし。では二人ともリングに上がれ!」

 

ミカエル様に力強く言われ、俺とゾーマ様がリングに上がった。

俺はゾーマ様と向かい合うと言った。

 

「俺は、四天王の皆さんを尊敬しています」

「ああ」

「今まで厳しく指導していただき、ありがとうございました!」

「フッ・・」

「俺はあなた方に勝つ事が、一番の恩返しだと考えています」

「そうかもな。だが、簡単にはやらせないぞ。私も全力でそれに応えてやる」

「はい!」

「準備は良さそうだな。では始め!!」

 

 

俺の全ての力をぶつける!!

 

 

俺はゾーマ様に向かって突っ込んだ。

 

ゾーマ様の武器は大剣だ。

『大剣』と言えばガモリーだ。

ガモリーには剣の稽古で一度も勝てなかった。

つまり、俺がゾーマ様に勝つ事が出来たなら、ガモリーもゾーマ様よりも強い事になる。

何だか釈然としないな・・。

 

「フェザーシール!!」

 

ゾーマ様が朱鳥術を使用した。

すると、その場から姿が消えた。

 

俺は立ち止まった。

目を瞑り、ゾーマ様の気配を確かめる。

駄目だ!全然分からない!!

辺りが真っ暗な訳でも無いのに、何てステルス能力なんだ!

 

仕方なく俺は、ゾーマ様の攻撃をパリィ出来るように準備した。

 

その時、背後地面からジリジリと音がした。

地走りだ。

 

「剣閃!!」

 

俺は地走りをジャンプで回避すると、地走りが来た方向目掛けて攻撃した。

だが、何も反応が無い。

すでに移動した後か。

 

「うっ!?」

 

今度は右側から朱鳥術のエアスラッシュが飛んできた。

エアスラッシュが俺に見事に当たった。

しかも空中にいたのでクリティカルヒットだ。

地走りを使った後に姿が見えたはずだが、すぐにフェザーシールを使ったようだ。

そして今回も。

おかげで、移動した事に全く気づかなかった。

まるで、『振り逃げダイナミック』だな。

 

俺はエアスラッシュを受けたものの、何とかうまく着地する事が出来た。

 

 

さあ

 

 

これからどうする・・?

 

 

俺は周りを見回しながら、作戦を考えた。

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