ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
そうだ!
難しく考える必要は無いんだ。
どこにいるか分からないのなら
全体を攻撃すれば良い。
「太陽風!!」
俺はリング全体に術を仕掛けた。
「うっ!?」
俺の左側から声がすると、ゾーマ様が姿を現した。
予想通りだ。
透明になっても、全体術は回避できない。
「剣閃!!」
俺はゾーマ様に向けて剣閃を使った。
ゾーマ様はツヴァイハンダ―でガードした。
無傷とまではいかなかったが、最小限のダメージで済んだらしい。
流石だ。
ここが他の三人との違いなのだろう。
俺はゾーマ様の所に突っ込んだ。
物凄い速さだったためか、今度は術を使う暇が無かったようだ。
そのまま大剣で応戦してきた。
「くっ!うっ!!」
ゾーマ様はひたすらガードしている。
俺のスピードに附いて来れないんだ。
ここがガモリーとの違いだ。
ガモリーは俺とほとんどスピードが変わらない。
重い大剣を持っていても、何なく俺のスピードに対応してくる。
つまり
ゾーマ様に勝てなきゃ
ガモリーには勝てない!!
「龍尾返し!!」
俺はすさまじい勢いで剣を振り下ろし、即座にジャンプしながら払いあげた。
すると、ゾーマ様の手から大剣が離れた。
「黄龍剣!!」
俺はその瞬間を見逃さず、そのまま黄龍剣を使った。
見事な『龍龍剣』の完成だ。
「ぐわあああああ!!!!」
ゾーマ様に黄龍剣が見事に決まった。
ゾーマ様は吹っ飛び、そのまま消え去った。
「勝者、ユウ!!」
ミカエル様の声を聞くと、俺はようやく勝利を実感した。
「ユウよ。一度ヴァーチャルの世界を出て、すぐに戻ってくるのだ」
「分かりました」
ミカエル様のこの言葉で、次に何が起こるか予測がついた。
俺は言われた通りにヴァーチャルの世界を出て、すぐに戻って来た。
「ユウよ。まずはゾーマに挨拶をしてくるのだ」
「はい」
俺はゾーマ様の元に向かった。
ゾーマ様も、俺が戻った時にはすでにここにいた。
「ユウ!強くなったな!!」
ゾーマ様が握手を求めて来たので、俺は応じた。
負けたのに、何だかすごく嬉しそうだ。
「トレーニングを真剣にやっていなかった事が原因かもしれん。今後は真剣にトレーニングしよう。二度とお前に負けないようにな」
「はい。楽しみにしています」
「まあ、お前にはまだ、乗り越えなければならない大きな壁があるけどな」
「分かってます」
「おやおや・・。ゾーマが本気になりましたね」
「私達も頑張らないとな」
「ああ」
他の三人もやる気が出たみたいだ。
勝って良かった。
「さて、ユウよ。もう分かっていると思うが、これからもう一度だけ戦う事になる。準備は良いか?」
「はい!」
「やれやれ・・。そう言う事だったのね。だからあんなにワクワクしてたんだ」
「カタリナ、仕方があるまい。こんな世界でも無ければ、全力で戦う事など出来ないからな」
「まあそうね」
「ユウ、お前も私と戦ってみたいと思っているだろう?」
「もちろんです。世界を救った人に自分の力がどれほど通用するか、興味があります」
「よし。それでは早速始めよう。カタリナ、合図を頼む」
「分かったわ」
俺とミカエル様が同時にリングに上がった。
「これは・・。大変な事になりましたな・・」
「ええ。ミカエル様の全力をこんな近くで見られるなんて光栄です」
「お兄様・・」
ラドム将軍、ユリアン大臣、モニカ様の三人も、俺達の戦いに興味があるみたいだ。
「ユウよ。お互い手加減は無しだぞ?」
「もちろんです」
「二人とも準備は良い?それでは、始め!!」
俺とミカエル様が同時に動いた。