ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ウナガ編 第一章⑦

「な・・何でゴブリンがここに・・?結界はどうなってるの・・?」

「し・・知るかよ・・」

「に・・逃げよう・・早く・・!!」

「いや・・。戦おう・・!」

「えっ・・?」

「オレ達は今まで、何のためにシャールさんに鍛えられた?こう言う時のためじゃないのか?」

「で・・でも・・」

「オイラもゴンの意見に賛成だ」

「ウナガ・・」

「ゴブリン一匹倒せないでどうする?大体、オイラ達がここでアイツを見逃せば、町に被害が出るかも知れない。そんなのはミューズ様もシャールさんも望んじゃいないだろう。これがシャールさんから与えられた卒業試験。そう考えれば良いんだ」

「そ・・卒業試験・・。卒業試験・・。うん・・!そうだね。やろう!!」

 

オイラ達は武器を構えてゴブリンと対峙した。

ゴブリンも戦闘態勢を取った。

 

「じゃあ作戦だ。まずオレが奴の足を払う。そこをウナガが朱鳥術で追撃。とどめはミッチ。これで良いな?」

「ああ」

「うん」

「よし・・。それじゃあ行くぞ!!」

 

ゴンがゴブリンに突撃した。

その間に、オイラは朱鳥術の詠唱を始めた。

 

「足払い!!」

 

ゴンが槍でゴブリンの足を払った。

見事成功し、ゴブリンは一瞬宙に浮いた。

 

「今だウナガ!!」

「エアスラッシュ!!」

 

オイラは火の刃の術を唱えた。

火が付いたブーメランみたいなのがゴブリンに向かっていく。

そして、見事にヒットした。

 

「とどめだミッチ!」

「やあーーーー!!!!」

 

ミッチがゴブリン目掛けてジャンプした。

そして、剣でゴブリンを真っ二つにした。

と思われたが・・。

 

「ダメだ!浅い!!」

 

ゴンが気づいた時にはすでに遅かった。

ゴブリンが棍棒をミッチの頭目掛けて振り下ろそうとしていた。

 

「アクセルスナイパー!!」

 

オイラは一瞬でゴブリンに近づき、瞬足の突きをお見舞いした。

ゴブリンは絶叫し、徐々に消えていった。

 

それを見届けると、ミッチがその場にへたり込んでしまった。

 

「ウナガ・・」

「へへへ・・。こんな事もあろうと思って、術を唱えたすぐ後に、近くまでやって来ていたのさ」

「う・・うわあああああんんん!!!!怖かったよぉ!!!!」

 

ミッチがオイラに抱きついた。

今までミッチと一緒にいて、ずっとミッチの事は妹のように思っていた。

けど今回、オイラは初めてミッチを異性として見た。

ミッチからは女性特有の良い匂いがしたからだ。

それに体つきも・・。

なので、ちょっとドキドキした・・。

 

ミッチはひとしきり泣いた後、ようやく落ち着いた。

そして、オイラから離れた。

 

「ぐすん・・。ありがとう・・」

「な~に!気にするなって!!」

 

オイラはあくまで兄のようにふるまった。

 

「ところでゴン。何でこんな袋小路に来たかったんだ?」

「ここはな。7年前、オレがミッチを探しに来た所なんだよ。で、帰り道にモンスターがいたもんだから戻るに戻れなくてさ」

「行きにもモンスターいたんだろう?行きはどうやってここまで来たんだよ?」

「無我夢中で避けながら来た」

「何だよそれ」

 

三人で笑った。

 

「よし。じゃあ今度こそ帰ろう」

 

オイラ達三人は、今度こそ家に戻る事にした。

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