ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「な・・何でゴブリンがここに・・?結界はどうなってるの・・?」
「し・・知るかよ・・」
「に・・逃げよう・・早く・・!!」
「いや・・。戦おう・・!」
「えっ・・?」
「オレ達は今まで、何のためにシャールさんに鍛えられた?こう言う時のためじゃないのか?」
「で・・でも・・」
「オイラもゴンの意見に賛成だ」
「ウナガ・・」
「ゴブリン一匹倒せないでどうする?大体、オイラ達がここでアイツを見逃せば、町に被害が出るかも知れない。そんなのはミューズ様もシャールさんも望んじゃいないだろう。これがシャールさんから与えられた卒業試験。そう考えれば良いんだ」
「そ・・卒業試験・・。卒業試験・・。うん・・!そうだね。やろう!!」
オイラ達は武器を構えてゴブリンと対峙した。
ゴブリンも戦闘態勢を取った。
「じゃあ作戦だ。まずオレが奴の足を払う。そこをウナガが朱鳥術で追撃。とどめはミッチ。これで良いな?」
「ああ」
「うん」
「よし・・。それじゃあ行くぞ!!」
ゴンがゴブリンに突撃した。
その間に、オイラは朱鳥術の詠唱を始めた。
「足払い!!」
ゴンが槍でゴブリンの足を払った。
見事成功し、ゴブリンは一瞬宙に浮いた。
「今だウナガ!!」
「エアスラッシュ!!」
オイラは火の刃の術を唱えた。
火が付いたブーメランみたいなのがゴブリンに向かっていく。
そして、見事にヒットした。
「とどめだミッチ!」
「やあーーーー!!!!」
ミッチがゴブリン目掛けてジャンプした。
そして、剣でゴブリンを真っ二つにした。
と思われたが・・。
「ダメだ!浅い!!」
ゴンが気づいた時にはすでに遅かった。
ゴブリンが棍棒をミッチの頭目掛けて振り下ろそうとしていた。
「アクセルスナイパー!!」
オイラは一瞬でゴブリンに近づき、瞬足の突きをお見舞いした。
ゴブリンは絶叫し、徐々に消えていった。
それを見届けると、ミッチがその場にへたり込んでしまった。
「ウナガ・・」
「へへへ・・。こんな事もあろうと思って、術を唱えたすぐ後に、近くまでやって来ていたのさ」
「う・・うわあああああんんん!!!!怖かったよぉ!!!!」
ミッチがオイラに抱きついた。
今までミッチと一緒にいて、ずっとミッチの事は妹のように思っていた。
けど今回、オイラは初めてミッチを異性として見た。
ミッチからは女性特有の良い匂いがしたからだ。
それに体つきも・・。
なので、ちょっとドキドキした・・。
ミッチはひとしきり泣いた後、ようやく落ち着いた。
そして、オイラから離れた。
「ぐすん・・。ありがとう・・」
「な~に!気にするなって!!」
オイラはあくまで兄のようにふるまった。
「ところでゴン。何でこんな袋小路に来たかったんだ?」
「ここはな。7年前、オレがミッチを探しに来た所なんだよ。で、帰り道にモンスターがいたもんだから戻るに戻れなくてさ」
「行きにもモンスターいたんだろう?行きはどうやってここまで来たんだよ?」
「無我夢中で避けながら来た」
「何だよそれ」
三人で笑った。
「よし。じゃあ今度こそ帰ろう」
オイラ達三人は、今度こそ家に戻る事にした。