ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
リーケルとルネの二人と別れたオイラは、ランスに戻って行った。
ちょうど昼頃だったので、ランスのレストランで昼食を摂る事にした。
寒い所では温かい食事が一番なので、ビーフシチューを食べる事にした。
この先、どのくらい待ち続けるか分からないからね。
力はつけておかなくちゃ!!
って思ったけど、その不安はすぐに徒労に終わった。
何故なら・・。
「ん?」
今レストランに入って来た男・・。
『黒髪ロング』に『黒い瞳』に『褐色の肌』。
そして、隙の無い身のこなし・・。
その人と目が合った。
その人がオイラの方にやって来る。
「もしかして、ウナガ・・か?」
その人がオイラに尋ねた。
「ハ・・ハリー・・!」
「シィ!!」
ハリードさんがオイラの口を慌てて抑えた。
「一応、七英雄の一人なんでな。キャーキャー騒がれたくない」
小声でそう言ったので、オイラはウンウンと頷いた。
すると、ようやくオイラの口が解放された。
「やはりウナガか。久しぶりだな」
ハリードさんが俺の真向かいの席に座った。
久しぶり?
オイラ、ハリードさんと会った事があるの?
「オイラ、以前会った事が・・?」
「ああ。まあお前がかなり小さい時だからな。憶えていないのも無理は無い」
「そうですか・・」
「大体、お前の事をシャールの所で見つけてなきゃ、シャールにお前がナジュ王国の人間である事を伝える必要も無いだろう」
「それは・・確かに・・」
オイラはちゃんと返事が出来なかった。
戦わなくちゃいけない人が目の前にいるんだ。
どうやら、ハリードさんもそれに気づいたみたいだ。
「そうか。俺と戦うんだったな。って、これは俺が言った事だったか・・」
「・・・」
「よし。準備が出来たら、ランス~ファルス道に来い。少し進んだ所の右側に窪んだ場所がある。そこで待ってるからな」
そう言って、ハリードさんが立ち上がり、レストランから出て行った。
店の従業員が胡散臭そうな表情でハリードさんを見ていた。
何も注文せずに出て行ったんだから仕方ないよね・・。
オイラはしっかりと食事休憩を取った後、ランス~ファルス道へと向かった。
その窪んだ所はすぐに分かった。
確かに、ここなら他の通行人の邪魔にはならない。
おまけに十分な広さがあるから、思い切り動いても問題無さそうだ。
良く観察してるな~。
「来たか。ではやるか」
そうは言ったけど、ハリードさんは武器を構えない。
もしかして、嘗められてるのかな?
・・まさかね。
対するオイラは『ファルシオン』を構えた。
あまり使い慣れていないけれど、やれるだけやってみよう!