ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
ガモリーはネビユの祖父の家を辞去した後、すぐにアケへの船に乗った。
棍棒を買うためだ。
まだ昼間だった。
船に乗るとすぐに、トランシーバーに通信が入った。
≪軍師殿、聞こえるか~?≫
ガリンさんですね。
「はい、どうぞ」
≪ファルスの陣営が出来始めたぞ。今日中には間違いなく完成して、明朝戦争開始と言う所だろうな≫
「分かりました。ありがとうございます。他にも何かありましたらご連絡ください」
≪おう。分かったぜ≫
アケに到着する寸前に、再びトランシーバーに通信が入った。
≪軍師殿、応答願います≫
アルスさんですね。
「はい、どうぞ」
≪スタンレーの陣営が出来始めました。今日中には間違いなく完成するでしょう。で、明朝戦争開始と言う所でしょうね≫
「承知しました。先ほど、ガリン中佐からも同じように報告を受けました。また何かありましたらご連絡ください」
≪分かりました≫
通信が切れた。
「グラフ中将。応答願います」
ガモリーはアケに到着すると、すぐにグラフ中将に連絡を入れた。
≪俺だ≫
「両陣営が出来始めたとの事です。早速出発してください」
≪分かった。あ・・≫
「どうしました?」
≪ガモリー、聞こえたぜ≫
イードの声が聞こえて来た。
「イードさん、どうしました?」
≪ちょうど姉貴とグラフ中将のそばにいたんでな。俺達も出発して良いか?≫
「そうですね。戦争開始は明朝になりそうですが、何が起こるか分かりませんからね。お任せします」
≪了解。私も行くわね≫
「ええ。お願いします」
通信が切れた。
これで準備は整いました。
後はどうなるか・・。
ガモリーはそんな事を思いつつ、アケの武器屋に向かった。
・・と思いましたけど
武器屋はどこでしょう?
アケの建物は、弥生時代の竪穴式住居みたいな感じだ。
おまけに、道具屋などの看板も一切ない。
勝手に入って良いのでしょうか・・?
とりあえず、ガモリーは一番大きな建物に入った。
「ごめんください・・」
どうやら一般の住宅では無く、術を販売する店だったようだ。
ガモリーはすぐに辞去した。
はあ・・。
緊張します。
今度はジャングルに一番近い建物に向かった。
これで駄目なら別の方法を考える事にした。
「ごめんください・・」
入口から入ると、物がたくさん置いてあった。
どうやら道具屋のようだが、武器もここにあるようだ。
ようやく見つかりましたか。
「いらっしゃい」
店員が挨拶した。
ここの人間は、モヒカンのようでモヒカンでは無い、不思議な髪形をしている。
「棍棒が欲しいのですが」
「どのくらい?」
「100本ほどあれば・・」
「100本も?まさかアンタ、軍の人?」
「はい。ピドナ軍の者です」
「そうかい。そうだなぁ・・。それじゃあ棍棒を売る代わりに、一つ頼まれてくれないかな?」
「何でしょう?」
「実はここの所、ジャングルに住む妖精のイタズラがひどくてねぇ」
「イタズラとは、どのような事をされたのですか?」
「まあイタズラ自体は昔からあったんだが、そばに来た人間に花粉を振りまいたり、睡眠薬で眠らせたりするぐらいだった。それが最近は特にひどくてね。妖精に近づいた人間が弓矢で攻撃されたり、蒼龍術で攻撃されたりしたんだ」
「それは良く無いですね。下手をすれば命に関わります」
「だろう?なので村の人間も困っていてね。ジャングルに薬草とか、胃腸薬の原料になる草なんかを取りに行けなくなっているんだ」
「分かりました。今からジャングルに行って調査してきます」
「済まないね。よろしく頼むよ」
と言う訳で、ガモリーはジャングルに向かう事にした。