ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
ガモリーがジャングルに入るとすぐに違和感を感じた。
幻術ですか?
もう火術要塞は機能を停止しているのに。
これも妖精の仕業ですか・・。
正面と右に道がある。
左は池だか川だかがあって先に進めない。
だが、ガモリーは迷わず左に進んだ。
すると、そこに確かにあった川が無くなり、道が出来た。
と言うより、そこは道だった。
ただ単に幻術で川があるように見せかけていただけだったのだ。
こんなのに騙される私ではありません。
妖精の気配が・・。
近いですね。
左右に分岐があるが、ガモリーは左の道を進んだ。
その先は道とは言えないような狭い所だった。
少し歩くと、頭上にヒラヒラと何かが飛んでくるのが見えた。
しかも三匹も。
一匹は肌が白くて髪が紫色の妖精。
一匹は肌が褐色で髪が緑色の妖精。
フェイとフォーンですね。
つまり、
何者かに殺された妖精が
モンスターになってしまったと。
後ろの一匹は・・。
最後の一匹はピンク色の髪だが、何だかボ~ッとしていて、自分の意思が無いように感じる。
手に槍を持っており、今にも攻撃してきそうな雰囲気だ。
あの妖精は生きていますね。
ですが正気を失っているようです。
何とか止めないと!
ガモリーは戦闘態勢に入った。
フェイが『ウインドダート』で、フォーンが『シャドウボルト』で攻撃してきた。
ガモリーはガードでこの攻撃に耐え、反撃に出た。
あなた方には恨みはありませんが
ごめんなさい!!
フェイを払い抜けで倒し、さらにフォーンを逆風の太刀で倒した。
最後の彼女は
殺す訳には行きません。
妖精がチャージで攻撃してきた。
あんなに小さいのに
かなりのパワーです!!
ガモリーはすかさずかわし、月術を詠唱した。
とてもかわいいので
武器での攻撃は出来ません!!
「『月読の鏡』!!」
ガモリーは不思議な力を秘めた巨大な半月を呼び寄せた。
そしてその力を利用し、妖精の生命力を半減させた。
「きゃあ!!」
妖精はゆっくりと下に落ちた。
しばらくは死んだように身動きもしなかったが、いきなりハッとしたように目を開けると、再び飛び上がった。
「あれ?私、どうしちゃったの?」
「お怪我はありませんか?」
「あ、えっと、あなたは?」
「私はガモリーと申します。妖精さん、あなたは正気を失っていたみたいですが、何があったか憶えていませんか?」
「正気を・・?あっ!!」
妖精は何かを思い出したようだ。
「何か思い出しましたか?」
「うん!近くに人間が来たから、『イタズラしよ』って言って二人が行っちゃったから、止めようとして慌てて追いかけて来たんだ。そしたら、その二人がその人間に斬られちゃって、仇討ちだって突撃したら、変な薬をまき散らされて・・。あれは多分、私達妖精にだけ効果がある薬だね」
「その人、許せませんね・・。何か特徴を憶えていますか?」
「えっとね・・。金髪の若い男で、常にニヤニヤ笑ってて気持ち悪くて、話し方は何だかネチネチしてて気持ち悪くて、目つきも嫌らしくて気持ち悪くて、とにかく気持ち悪い奴だったよ!」
「うっ・・。あまりにもそれは個性的な特徴ですね。私の同僚かも知れないです」
「えっ?本当?」
「ええ・・。ちょっと確認してみます」
ガモリーはトランシーバーを出した。