ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「アルス少佐、応答願います」
≪おや、軍師殿の方から連絡があるのは珍しいですね。何かありましたか?≫
「少佐は最近、ジャングルに行きましたか?」
≪ええ、行きましたよ。あなたと会う前に世界を旅していたのですが、その時にですね。それが何か?≫
「妖精と何かトラブルがありませんでしたか?」
≪ああ・・。良くご存じですね。いきなり幻術を使って私を迷わせようとしたので、二匹斬りましたよ。もう一匹後から来たのですが、コイツがなかなか手強くてですね、ジャングルの入口で会った変な男からもらった薬を振りかけてやりました≫
あなたも十分変な人です。
≪何でも、妖精にだけ効く特殊な薬だとか。振りかけたらすぐに落ちて動かなくなりましたよ。あの無様な落ち方は笑えましたねぇ・・。ハハハ≫
「間違いなくこの声だよ。笑い方も同じ」
妖精が小声でガモリーに言った。
≪ところで、何故軍師殿が私と妖精のトラブルの事をご存じなのですか?≫
「それは、この作戦が終ってからピドナでお話します」
≪そうですか。分かりました。あなたとお話しできるのは光栄です。ああ・・楽しみだなぁ≫
「私も・・楽しみにしています」
通信を終えた。
「話って、何をするつもり?」
「もちろん処刑します。こう言う事は許せませんから」
「ええ~!?ちょっとちょっと!!何物騒な事言ってるのよ?仲間じゃ無いの?」
「仲間ではありません。ただの同僚です。しかも、気持ち悪いので大嫌いな同僚です」
「気持ち悪いのには同意するよ?そうは言ってもねぇ・・。人殺しは良く無いよ」
「不思議ですね。あなたは仲間を殺されたのに、復讐する気は無いのですか?」
「そりゃ悲しいよ?けどね、殺された二人は昔からイタズラの度が強かったから、いつかはこうなるんじゃ無いかって思ってたの」
「例えば、どのようなイタズラをしていたのですか?」
「一人は私達の村に来た人間に、『睡眠薬入りハーブティー』を振舞って眠らせて、外に放りだしたりとか」
「はあ・・」
「もう一人は、『隠れた通路の先に宝箱があるよ』って嘘を言って、落とし穴のある道を進ませて、落ちた人間を笑ったりとか」
「なるほど・・。それは殺されても仕方が無いかも知れませんね」
「でしょ?だから仇討ちなんてやめて。あなたの手を、あの気持ち悪い奴の血で汚す事なんて無いわ」
「そうかも・・知れませんね。分かりました、そうします。ありがとうございます」
「礼を言うのはこっちだよ。おかしくなってた所を助けてもらったんだから。先に他の人間に出くわしてたら殺されてたかも知れないし」
「そうかも知れません」
「あ~あ・・。何だか情けない。私こう見えても、7年前に『七英雄』と一緒に旅もしたんだよ?」
「それは凄いですね。何がきっかけだったのですか?」
「七英雄に助けてもらったの!ひどかったんだよ。私人間に捕まって、見世物小屋の見世物にされちゃって・・」
「えっ?先ほどの攻撃を見た感じ、かなりの強さをお持ちだと思いましたけど、捕まってしまったのですか?それほど強い人間だったのですか?」
「いやいや・・。大した事は無かったよ?けど、私の大嫌いな『ショットウェイブ』を連発されちゃって・・」
「なるほど。対空技ですね。それならば仕方が無いかも知れません」
「でしょう?な~んだ!あなた、話が分かるじゃない。まるで七英雄みたい」
「ありがとうございます」
「でもなぁ・・。一つおかしな事言って良い?あなたって、何だか『四魔貴族』と同じ感じがするの。不思議だよね」
「ええ。四魔貴族は『元仲間』ですから」
「へえ~・・。そうなんだぁ・・。って・・はぁ~?!どう言う事それ???」
「実は私は・・」
そこでガモリーは、自分が500年以上前の存在である事を明かした。
その時に『魔導士』と接触し、自分も四魔貴族同様、魔導士の僕にされそうになった事。
だが、僕にされる前に四魔貴族と共に魔導士を封印する事で、自分は難を逃れた事。
四魔貴族が倒された事で、四魔貴族が封印した魔導士の封印が解かれた事。
最後に、今現在、復活した魔導士が亡くなった動物や枯れた植物などをモンスターに変えている事も話した。
妖精は驚きのあまり、しばらく言葉が出なかった・・。