ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「そうだったんだ・・。最近モンスターが再び現れたのは知ってたけど、ソイツらのせいだったんだ」
「はい、そうです」
「それじゃあ、殺された私の仲間達も・・」
「はい。フェイとフォーンになって私に襲い掛かって来たので、私が倒しました」
「そっかぁ・・。まあ仕方が無いね。自分を守るためだったんだし」
「はい。弁解はしません」
「うんうん。それで良いと思うよ。にしても、500年以上前かぁ・・。私達は聖王の時代からの存在だからね。私達よりも先輩って事だ」
「まあ、そうなりますね」
「何だか不思議な感じ。見た目は普通の人間だもん」
「ありがとうございます。ところで、アケにはモンスターから守るための結界がありますよね?確か『妖精の弓』だったと思いますが」
「うん。ただね、アケの人達がね、『妖精と言う名前が付いているから、これは妖精の村に置くのが相応しい』と言ってくれてね。だから今は妖精の村に置いてあるよ。それで私達もアケの人達と仲良くなれて。でもまあ、亡くなった二人のイタズラのせいで、また微妙になっちゃったけど」
「そうでしたか。それなら間違いありませんね」
「ん?何が?」
「実はですね。私は最近、昔の全ての記憶を取り戻したのですが、記憶を取り戻して以降、結界の力も感じ取る事が出来るようになったのです。それで、アケにもちゃんと結界の力を感じました」
「それじゃあ、妖精の村にある、妖精の弓の力がアケにも届いているって事?」
「そうです。それはつまり、このジャングルにも同じ事が言えますね。実際私は今、結界の力を感じていますので」
「えっ?それってどう言う事?ここまでは結界の効果が届かないから、二人はモンスターになっちゃったんじゃ無いの?」
「私も以前はそう思いました。ですが違うのです。ここにもちゃんと結界の力が届いているのです。そしてもう一つ勘違いしていた事があります。それは、『例え結界の中で亡くなった者であっても、モンスターになれば結界の力によって、たちまち消滅してしまう』のです」
「それじゃあ、何でイタズラっ子の二人はモンスターになったのに消滅しなかったの?」
「考えられる答えは一つだけです。作った本人、つまり『魔導士がこの近くにいる』と言う事です。魔導士はモンスターの力を強めます。それは彼らが近くにいればいるほど効果を発揮します。その力が、結界の力を上回ったため消滅しなかった、と言う事です」
そう。
それはつまり・・
今まで私がモンスターと戦って来た場所
ユーステルムの北にある『氷湖』。
『ヤーマス』のそば。
キドラントのそばの『いけにえの穴』。
あの辺りにもあの時、魔導士がいたと言う事になります。
「そんな・・」
「まあ、同じ場所に留まっている訳では無くて、動いている可能性も十分にありますがね」
「そうなんだ・・。もし移動していないとしたら、『火術要塞』辺りが濃厚かな?」
「そうですね・・。一番可能性が高いと思われます」
「今から行ってみる?」
「そう・・ですね」
もし本当に火術要塞にいるとしたら
それは『朱鳥術士』の可能性が大と言う事。
『朱鳥術士』と言えば
ネビユさんの両親や友人の仇
と言う事になります。
「やめておきましょう。私達二人ではとても歯が立ちません」
「そうだよね!うん。そうしよう!!」
どうやら妖精も、提案はしたが行きたくは無かったようだ。
どうせなら
ネビユさんと一緒に倒したいですし。
「それよりも妖精さん。あなたはアケの人達と仲直りしたいのでは無いですか?」
「うん、そうだね。何か考えがあるの?」
「よろしければ、私と一緒に謝りに行きませんか?私はアケの人の依頼で、妖精さんの調査に来たのです。その報告に妖精さんを連れて行けば、アケの人も納得してくれるでしょうし」
「えっ!一緒に謝ってくれるの?それは嬉しいな。ぜひよろしく!!」
「クスクス・・。はい。分かりました」
と言う訳でガモリーと妖精は、アケへと向かう事にした。