ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ウナガ編 第一章⑧

家に着いたオイラ達は、シャールさんとミューズ様に魔王殿での出来事を一部始終話した。

二人とも驚いた様子だったが、すぐに落ち着いた。

流石は、七英雄と共に戦った人達だ。

 

「実はな・・」

 

シャールさんが話し始めた。

 

「死んだ人間がモンスターになっていると言う噂があってな」

「死んだ人間が!?」

 

ゴンが驚いた。

オイラも驚いた。

当然ミッチも驚いた。

 

「そうだ。だからひょっとしたら、ピドナで死んだ人間が死後モンスターになった・・と言う事もあるのでは無いかと思うんだ」

「それなら、魔王殿の中にモンスターがいた理由にはなるよね」

 

ミッチがうんうんと頷いた。

 

「でも、死んだ人間が自然にモンスターになる物なのかなぁ・・?普通なら魔法とか使わないと無理なんじゃない?」

「そうだな・・。それについては私にも分からない。あまりにも情報が少なすぎる」

「そっか。難しい事を考えても仕方が無いって事ね」

「そう言う事だ。この事は今は忘れよう。せっかくミューズ様がごちそうを用意してくれたのだからな。さあ、皆で配膳を手伝うんだ」

「はーい!!」

 

ミューズ様は7年前、夢魔を倒して元気になってから料理を学んだとの事だけど、かなりハマってしまったらしい。

それで、貴族のお嬢様でありながら料理も非常にうまくなった。

 

ミューズ様は、今の自分の料理の腕がどの程度か知りたかったと言う事もあり、ノーラさんを含む『レオナルド武器工房』の人達に、今までの感謝を込めて料理をふるまったら、あまりのうまさに感動してしまって、『ぜひ新しい家を造らせてくれ』って事になった。

それまではシャールさんが作っていたのだけど、これでシャールさんが料理を作る理由が完全に無くなってしまった。

 

なのに独身なのは、やっぱりもったいなさすぎる。

オイラがもう少しミューズ様と歳が近ければなぁ・・。

まあ、オイラなんて相手にされないだろうけど。

 

パーティーはとても楽しかった。

料理もとてもうまかった。

まさに言う事無しって感じだった。

けど・・。

この時はもう戻ってこないんだよなぁ・・。

そう考えると、何だか切なくなった。

 

「シャールさん。手紙の事ですが・・」

 

まだ日が落ちるには早い時間にパーティーが終了した。

その後、ゴンがシャールさんに尋ねた。

 

「オレが南の出身の可能性が高いって本当ですか?」

「ああ。グレートアーチか、アケか、その辺りの可能性が高い」

「どうしてそう思うのですか?」

「お前のその『特殊な髪型』だよ。その髪型がたくさんいるのが南の方なんだ」

 

(確かに)

 

(ゴンはモヒカンみたいな特殊な髪形をしてるけど・・)

 

「あの~・・。オレのこの髪型は自然になった訳じゃ無いですよ・・?オレが自分で整えているんですけど・・」

「あっ・・」

 

(まさかシャールさん)

 

(そんな事にも気づかなかったのか・・?)

 

オイラはさりげなく話を聞いていてそう思った。

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