ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
家に着いたオイラ達は、シャールさんとミューズ様に魔王殿での出来事を一部始終話した。
二人とも驚いた様子だったが、すぐに落ち着いた。
流石は、七英雄と共に戦った人達だ。
「実はな・・」
シャールさんが話し始めた。
「死んだ人間がモンスターになっていると言う噂があってな」
「死んだ人間が!?」
ゴンが驚いた。
オイラも驚いた。
当然ミッチも驚いた。
「そうだ。だからひょっとしたら、ピドナで死んだ人間が死後モンスターになった・・と言う事もあるのでは無いかと思うんだ」
「それなら、魔王殿の中にモンスターがいた理由にはなるよね」
ミッチがうんうんと頷いた。
「でも、死んだ人間が自然にモンスターになる物なのかなぁ・・?普通なら魔法とか使わないと無理なんじゃない?」
「そうだな・・。それについては私にも分からない。あまりにも情報が少なすぎる」
「そっか。難しい事を考えても仕方が無いって事ね」
「そう言う事だ。この事は今は忘れよう。せっかくミューズ様がごちそうを用意してくれたのだからな。さあ、皆で配膳を手伝うんだ」
「はーい!!」
ミューズ様は7年前、夢魔を倒して元気になってから料理を学んだとの事だけど、かなりハマってしまったらしい。
それで、貴族のお嬢様でありながら料理も非常にうまくなった。
ミューズ様は、今の自分の料理の腕がどの程度か知りたかったと言う事もあり、ノーラさんを含む『レオナルド武器工房』の人達に、今までの感謝を込めて料理をふるまったら、あまりのうまさに感動してしまって、『ぜひ新しい家を造らせてくれ』って事になった。
それまではシャールさんが作っていたのだけど、これでシャールさんが料理を作る理由が完全に無くなってしまった。
なのに独身なのは、やっぱりもったいなさすぎる。
オイラがもう少しミューズ様と歳が近ければなぁ・・。
まあ、オイラなんて相手にされないだろうけど。
パーティーはとても楽しかった。
料理もとてもうまかった。
まさに言う事無しって感じだった。
けど・・。
この時はもう戻ってこないんだよなぁ・・。
そう考えると、何だか切なくなった。
「シャールさん。手紙の事ですが・・」
まだ日が落ちるには早い時間にパーティーが終了した。
その後、ゴンがシャールさんに尋ねた。
「オレが南の出身の可能性が高いって本当ですか?」
「ああ。グレートアーチか、アケか、その辺りの可能性が高い」
「どうしてそう思うのですか?」
「お前のその『特殊な髪型』だよ。その髪型がたくさんいるのが南の方なんだ」
(確かに)
(ゴンはモヒカンみたいな特殊な髪形をしてるけど・・)
「あの~・・。オレのこの髪型は自然になった訳じゃ無いですよ・・?オレが自分で整えているんですけど・・」
「あっ・・」
(まさかシャールさん)
(そんな事にも気づかなかったのか・・?)
オイラはさりげなく話を聞いていてそう思った。