ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「アルス少佐、これから作戦を考えます。しばらくお待ちください。なお、返事は結構です」
アルスにそう伝えた後、すぐにガリンに連絡を取った。
「ガリン中佐、まもなくそちらにスタンレーの王子が来る頃かと思います。もし来たら、トランシーバーを送信状態のまま音量も最大にして、スタンレーの王子とファルス国王の会話が聞こえるように少し近くに寄っていただけますか?そして、会話が終ったらすぐに終了してください」
≪今来たようだぜ。了解≫
すぐにルネとクラックスの会話が聞こえて来た。
≪君は確か、スタンレーの・・≫
≪はい。スタンレーの王子、ルネです≫
≪リーケルから良く話は聞いているよ。かなり優秀なんだとか≫
≪リーケルほどじゃありません。リーケルは本当に凄い奴です。アイツはどんな困難も乗り越える、とてつもなく強い意志を持っています≫
≪ふむ・・。少し言いすぎな気もするが‥≫
≪ですが事実です≫
≪まあ良い。それでは要件を聞こうか≫
≪単刀直入に言います。この戦争をやめてくれませんか?この戦争を引き起こした奴らを、必ずオレとリーケルで連れてきますので≫
≪ほう?何か策があるのか?≫
≪はい。これはリーケルが考えた策なのですが・・≫
ルネは、リーケルが説明したのと同じ策を伝えた。
≪本当にその策をリーケルが考えたのか?≫
≪はい。リーケルが考えましたが・・≫
≪かなり強引だな≫
≪やはり駄目ですか?≫
≪駄目?いや、むしろ良い策だ。国のリーダーになるような人間は、多少強引な所も必要なのだよ。ロアーヌ王国のミカエル王が良い例だな。まさかあのリーケルが、そんな強引な策を考える事が出来るようになるとはな・・。随分成長した物だ≫
≪そうですか‥≫
≪フッ・・。いかんな。つい感慨に耽ってしまった。良いだろう。その策、見事に遂行してみせよ≫
≪ありがとうございます!!≫
≪クラックス様!!≫
≪どうした?≫
≪先ほどスタンレー軍から、『戦闘開始は明後日まで延期』との言伝を頼まれました!≫
≪分かった。ルネ君、聞いての通りだ。リーケルがスタンレー王を説得しに行ったのだな?≫
≪はい、そうです≫
≪そして説得に成功した・・と。では、こちらもその条件を呑もう。ルネ君、今日と明日の内に、見事戦争を引き起こそうとした犯人をここに連れて来たまえ≫
≪はい!!≫
≪君のような友人が息子にいる事を、私は誇りに思うよ≫
≪あ・・ありがとうございます!≫
通信が切れた。
さて・・と。
これは予想外の展開ですね。
ですが
この『チャンス』を利用しない手はありません!
とりあえず
腰を落ち着ける場所を探さなくては。
ガモリーは、先ほどの道具屋に戻った。
「おや、何か忘れ物かい?」
「あの、アケに宿屋はありませんか?」
「残念ながら無いな。ここは観光客とかも来ないのでね。ただ、ここから一番近い建物を私が所有しているのだが、今は物置として使っているが、一応寝床もある。もし良ければ、そこを使うと良い。お金はいらないよ。何せこちらは助けてもらった身の上だからね」
「ありがとうございます!では、ぜひとも使わせていただきます」
と言う訳でガモリーは、日が落ちつつあるタイミングで寝床を確保した。