ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
ガモリーは建物の中に入った。
中は八畳一間ぐらいの大きさで、確かに物置みたいにそこら中に物が置いてあった。
だが、村長の言っていた通り、ちゃんと休める場所もあった。
さてと・・。
ガモリーは休める場所に座り、トランシーバーの二刀流に挑戦した。
「ガリン中佐、アルス少佐、もし応答出来る状況であれば応答してください」
≪大丈夫だ≫ ≪大丈夫です≫
同時に返信が帰って来た。
「ありがとうございます。それでは作戦を変更いたします。本日、今から30分~1時間後に、スタンレー・ファルス両国の国王を暗殺してください。合図は変わらずグラフ中将の雄たけびです。何か質問があればお知らせください。何も無ければ返事は結構です」
返事は無かった。
流石ですね。
急な変更にも文句一つ言わない。
お二人とも実力は本物です。
ガモリーはトランシーバーのチャンネルを変えた。
「グラフ中将、今どの辺りでしょうか?」
≪もう目的地に着いている。スタンレーとファルスの中間で、森とまでは言わないが、木が密集している場所だ≫
≪俺達もいるぜ≫
≪私達もいるわ≫
イードとメリアが会話に参加してきた。
『達』と言うには、イードとメリアが連れて来た騎馬隊の事だろう。
「結構です。それでは作戦変更を命じます。今から30分~1時間後に、グラフ中将は全力で雄たけびを上げてください。タイミングはこちらで指示します。そして、ほぼ間を空けずに、メリア大尉、イード中尉は騎馬隊を連れ、それぞれスタンレー、ファルス両国に向かってください。何か質問はありますか?無ければ返事は結構です」
≪俺は無いが、イードがあるらしい≫
≪何で急に作戦を変更する事になったんだ?≫
ガモリーはスタンレーにファルス王子が、そしてファルスにスタンレー王子がそれぞれ戦争を止めるためにやって来た事を話した。
「そして両国は、戦闘開始を一日延ばす事にしました。今頃兵士達は寛いでいる事でしょう。緊張が和らいでいる今がチャンスです。そしてもう一つ、スタンレー王子とファルス王子が戻る前に勝負を決めておく必要があります。何故なら、二人が戻ってしまうと、兵士達が冷静さを取り戻してしまい、交渉が失敗する事になりかねません。正直言いますと、おそらく両国王よりも両国王子の方が、兵士の心の拠り所になっていると思われますので。以上です。いかがですか?」
≪良く分かったぜ。だから両国の国王が暗殺されたすぐのタイミングで、俺達は両国に向かわなければならないんだな?≫
「はい、そうです」
≪よし。それなら納得だ≫
≪了解。いつでも行けるように準備しておくわ≫
「よろしくお願いします」
通信が終わった。
後は・・
タイミングですね。
ガモリーは目を瞑った。