ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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待ち受ける何か 交わらない三人⑪

目を瞑ってからどれだけの時間が過ぎたか分からない。

だが、ガモリーは間違いなくここだと判断した。

 

「グラフ中将!今です!!」

 

ガモリーはトランシーバーに向けて叫んだ。

 

 

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

「うわっ!!」

「きゃっ!!」

 

グラフの雄叫びのデカさに、イードとメリアは耳を塞いだ。

当然、他の騎馬隊のメンバーもだ。

グラフの雄叫びにより、周りの地面が少し揺れているように見えた。

 

「よ・・よし!皆行くぞ!!」

「私達も行くわよ!!」

 

イード達はファルスへ、メリア達はスタンレーにそれぞれ向かった。

 

 

 

「きゃあ!?」

 

ガモリーは、急いでトランシーバーの送信ボタンを押した。

何とトランシーバーから、グラフの雄叫びが聞こえて来たのだ。

音量を下げるよりも、こちらの方が早いと判断したのだ。

 

 

中将・・。

 

 

うっかりシーバーの送信ボタンを押したまま叫びましたね・・。

 

 

おかげで耳がキ――――ンってします。

 

 

ガモリーはどっと疲れてしまった。

 

 

 

「な・・何だ!?」

 

パブに向かっていたルネも雄叫びを聞いた。

 

(今のはスタンレーの方角から聞こえたようだが・・)

 

(やべえ・・)

 

(嫌な予感がする)

 

(済まんリーケル!)

 

(オレはスタンレーに戻る!!)

 

ルネは急いで馬を繋いだ所に戻った。

 

 

 

「うおっ!?」

 

グラフの雄叫びは、ピドナのパブの中にまで聞こえていた・・。

 

「な・・何だよ今のは?」

 

バーテンが危うく持っていたグラスを落としそうになった。

客達も混乱している。

 

「分かりません。どうやら北の方から聞こえたようですが・・」

 

(北の方?)

 

(スタンレーとファルスか!)

 

(しまった!!)

 

(戦争が始まる前に動くなんて)

 

(思ってなかった!!)

 

リーケルは慌てて席を立った。

 

「あ、先ほどの話は無かった事にしてください!オレンジジュースのお代だけ払います!!」

「ああ良いよ。さっき5000オーラムもらったからな」

「ありがとうございます!では!!」

 

(今の雄叫びは)

 

(ルネも聞いただろう)

 

(だとすると)

 

(ルネはスタンレーに戻るはずだ)

 

(俺がルネならそうするからだ!!)

 

リーケルも急いで馬を繋いだ所に戻った。

 

 

 

「な・・何だこの雄叫びは!?それに、この地響きは一体・・?」

 

スタンレーのジェイスン王がテントの外に出て来た。

それから、兵士達もゾロゾロと外に出て来た。

周りは完全には暗くなっていないが、まもなく日没を迎える所だ。

 

「ファルスで何かあったのか?」

「何だよこれ?!」

 

雄叫びはファルスの方から聞こえて来たので、兵士がファルスの方を見ながら口々に言い合っている。

 

(私の矢は)

 

(当たれば必ず死にます!!)

 

(『死ね矢』!!)

 

そのチャンスを逃さず、アルスはジェイスンの背中に矢を射た。

 

「うごあ!?」

 

ジェイスンが叫び、そして仰向けに倒れた。

 

(成功です!)

 

アルスは足音を消して、その場を急いで離れた。

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