ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
ファルスとスタンレーに戻ったリーケルとルネは、副官や部下に何があったのかを聞いた。
『父の死』と言う事実を、二人はとても信じられなかった。
だが、悲しむ暇も無い。
二人には、『国を立て直す』と言う大きな仕事があるからだ。
二人にとってまだ幸いだったのは、『国自体は全くダメージを受けていない』事。
ダメージを受けたのは、父を失った自分達だけなのだ。
『自分達が耐えれば民達は救われる』
そう自分に言い聞かせた。
明日、改めてピドナの代表者が契約書を持って来るとの事なので、リーケルとルネは久しぶりに自分の部屋で休む事にした。
二人とも涙は決して見せなかったし、自分の部屋で一人になっても泣かなかった。
『国を立て直す事が出来たら、父のために泣こう』
二人はそう考えた。
一方、ガモリーはアケの村長にお礼を言い、アケから船に乗って一度グレートアーチに戻った。
そして、グレートアーチからピドナへの最終便にも何とか間に合ったので、その日にピドナに戻る事が出来た。
ガモリーは船の移動時間がもったいないと思い、グレートアーチからピドナに向かう船の中で契約書を書いた。
そして夜、ピドナの自分の部屋の付近で、ガモリーはイードとメリアの二人と遭遇した。
流石にもう夜遅かったので、ルートヴィッヒに報告するのは明日にした。
「あっ!ガモリー、大変よ!!」
「どうしたのですかメリアさん」
メリアがガモリーを見るや否や、すぐに叫んだ。
「『スタンレーとファルスの監視役』の件についてルートヴィッヒ様にお話したら、そばにいたガリンとアルスが、『自分達がやる』って言い出したの!」
「えっ?何故ですかね?」
「『自分達の変装がどれほどの物だったかを確認したい』んだってさ!バレなければ、それだけ自分達の変装が完ぺきだったって事の証になるでしょ?」
「バレたらどうするのでしょうか・・?」
「それがさあ、『絶対に正体にバレない自信がある』ってよ!もしバレても大急ぎで逃げてくるから大丈夫だって。どうするガモリー?」
「ルートヴィッヒ様は何と仰っていましたか?」
「『二人に任せる』って」
「それならばその件に関してはどうしようもありませんね。ただ、あの二人が悪さをしないよう見張っていただけますか?そのくらいはルートヴィッヒ様も許してくださるはずですから」
イードとメリアはお互いの顔を見て頷いた。
「そうだな。分かった」
「スタンレーは私達の故郷だもの!余計な事は絶対にさせないわ!!」
「よろしくお願いします。あとこれが『契約書』です」
ガモリーは二人に、それぞれの国との契約書を渡した。
「それはあなた達が直接王子に渡しても良いですが、あの二人に任せた方が良いでしょうね。ヘソを曲げられても困りますし」
「ははは!それは確かに」
イードが愉快そうに笑った。
「流石のあの二人も今回はヘトヘトみたいで、戻ってきたらすぐに休みに行ったからな。そう言う訳なんで明日の朝、これを渡しがてら、あの二人に附いて行く事にするよ」
「はい」
「それじゃあお休み」
「お休みなさい」
「ええ。お休みなさい」
と言う訳で、それぞれが自分の部屋に戻って行った・・。