ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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リーケル&ルネ編 第二章⑨

しばらくして、ようやく彼女が落ち着きを取り戻したようだ。

 

「ごめんなさい・・。いきなり抱きついたりして・・」

「いや・・。オレも同じ気持ちさ」

「えっ・・?それって・・」

「オレも・・君に・・会いたかった・・。ずっとな・・」

「そう・・だったんだ・・。嬉しい・・!」

 

メリアが笑顔を見せた。

リーケルじゃ無いが、女性の笑顔は癒されるな。

 

「自己紹介がまだだったわね。私は・・」

「ピドナのメリア大尉・・で良いんだよな?」

「え・・ええ・・。そうだけど、どうして知ってるの?」

「オレの優秀な部下が調べてくれたんだ」

「部下?そう言えばさっき、ここが『あなた』の国って・・。まさかあなたは・・」

「ああ。オレはスタンレー王子、ルネだ」

「そうだったの・・。あなたがスタンレーの王子・・」

 

メリアが大きくため息を吐いた。

 

「私達の事、恨んでるわよね?」

「何でだ?」

「だって、父親を殺されたから・・」

「親父が殺されたのは、親父が弱かったからさ。別にピドナの事を恨んじゃいない」

「もし、私があなたのお父上を殺した・・と言っても?」

「もしそうだとしても恨んだりしないさ。まあ、下手人はすでに分かっちゃいるがね」

「えっ?!」

「アルス・・なんだろ?オレの親父を殺した奴は?」

「ど・・どうしてそれを・・?」

「さっき言ったオレの優秀な部下がな、調べてくれたんだよ。『アルスは親父を殺した時、変装をしていた。その変装に自信があるから、スタンレーに来ても絶対にバレないと思ったから、今来てるんだと」

「すごい・・!そこまで調べられるなんて・・。一体何者なの?」

「それは秘密さ。本人も秘密にしてくれって言ったんでね」

「そうなの・・」

「オレはアルスも別に恨んじゃいなかった。ついさっきまではね」

「えっ・・?」

「アイツは、『オレの国の民』に手を出した。しかも殺そうとした!放っておけば、また同じ事をするだろう!アイツは・・アイツだけは絶対に許さねえ!!」

 

メリアはオレの威圧感に気圧されたようで、一瞬怯んだ表情をした。

けど、すぐに立ち直ったようだ。

 

「アイツを・・殺すの・・?」

「・・殺す」

 

正直、リーケルなら絶対に言わない言葉だろう。

けど、オレは言うべき時は言う。

それが今だ!!

 

「私からも・・お願い」

「えっ?仲間じゃねえのか?」

「正直、アイツは仲間だと思えない。思いたくない!ピドナの重鎮も部下もほとんどがそう思っているはず」

「じゃあ何でアイツが少佐なんだ?」

「アイツはルートヴィッヒ様のいとこなの。理由はそれだけ」

「なるほどな。国王がバックにいるんなら、他の奴は文句言えねえよな」

 

オレは合点がいった。

 

「あなたの手を汚させるのは気が引ける。でも、一応アイツは同僚だもん。私が直接・・って訳にはいかないから・・。頼めるのは、あなたしかいない。どうか、お願い!」

「君の手を汚させるより、遥かにマシさ。良いぜ。やってやる」

「ありがとう!直接手助けは出来ないけど、間接的にならサポートするわ!」

「分かった。まあ、無理はしない程度にな」

「ええ!」

 

ここで別れる感じになったが、メリアが再び口を開いた。

 

「また・・会えるよね?」

「お互いが会いたいって思えば、いつでも会えるさ」

「ふふ・・。クサいセリフ」

「わ・・悪かったな!」

「でも、そうだよね。私はあなたに会いたい。だって、私が髪の色も着ている物も水色に統一したのは、あなたに憧れての事だもの」

「それは嬉しいが、目立ちすぎて恥ずかしく無いのか?」

「ううん。全然。あなたに近づけてむしろ嬉しい気分。それで、あなたはどう?私にまた会いたい?」

「オレも・・君にまた会いたい」

「それじゃあ大丈夫ね。・・どうか死なないで」

「ああ!」

 

今度こそ、オレ達は別れた。

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