ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「では、次に彼の装備についてです」
武器 ブラッディソード(闇の剣)
防具 白銀の鎧 羅刹のベルト パワーグラブ ラバーソウル
耐性 毒 睡眠 麻痺 混乱 即死 誘惑 音波 雷
「何、この耐性のオンパレードは???」
「分かりません。音波は白銀の鎧、雷はラバーソウルの耐性ですが、その他は彼に元々備わっている耐性のようです」
「信じられんな・・。アイツ本当に人間なのか・・?」
「人間・・だと思いますけどね・・。私も自信を持って言えません」
「武器もなぁ・・。ブラッディソード?何だか不気味な名前だけど・・。こんな武器売ってるの?」
「非売品です。モンスターしか持っていません」
「例えばどんなモンスターが?」
「スケアヘッド、剣帝、クリプトン、ホブゴブリン、リザードマン・・って、王子はモンスターについては、ほとんど何も知らないのでは・・?」
「うん。知らないね」
「・・とりあえず、頭の片隅にでも入れておいてください」
「分かった。まあとにかく、そいつらのうちの誰かを倒して奪ったって事か・・」
「そう思います」
「ところで、『闇の剣』と言うのは?」
「アイツはブラッディソードを独自に鍛えて『闇の剣』と命名しているのです。以前、三日月刀やファルシオンを『カムシーン』と呼んでいたハリードさんに近いですかね」
「あ、そうなんだ。それは知らなかったな。で、何で『闇の剣』なの?」
「剣で与えたダメージを、何と自分のHPに還元できるからです。邪道だから『闇の剣』と言う事でしょう。一応、蒼龍術の『サクション』や『体力吸収』と言う同じ効果の技もありますから、それほど邪道でも無いと思いますが」
「自分で鍛えてそうなったの???一体どうやって?」
「それは残念ながら分かりません。モンスターでも出来るかどうか・・」
「う~ん・・。謎が残ってしまったなぁ・・」
「話は以上です」
「あれ?アイツに弱点とかは無いの?」
「特にありません。無くても大丈夫でしょう。あなたなら、十中八九勝てます」
「えっ、そうなの?」
「あなたは、ピドナで言うと『大将』以上のレベルのガモリーさん相手に、良い戦いをしていました。ガリンならそうは行きませんでした。まあ、相性と言うのもあるでしょうけど。ガリン程度の頭脳と速さでは、ガモリーさんに傷をつける事なんて出来ないでしょうから」
「ふ~ん・・。そうなんだ」
「何でそんなに他人事なんですか?あなたは自分の事を過小評価し過ぎです。それだけの力があるのにもったいないですよ?」
「そ・・そうかなぁ・・?何だか実感が湧かなくて・・」
「あなたは七英雄の一人、ハリードさんにも認められています。その事をお忘れなく」
「ああ・・。そうだったなぁ・・。あの人にあんな風に言われるとは思ってなかった・・」
「あなたはもっと自分を信じてください。私は・・、あなたを信じています。あなたに死なれたら、私が困りますから」
「え?え?それって・・」
「雇い主がいなくなったら、メイドの仕事も無くなってしまいますからね。どうかお願いします」
「ははは・・。そう言う事か。でも分かった!絶対に勝つよ」
「はい」
「よっしゃ!後はタイミングだが・・」
「タイミングは彼らがファルスから引き上げる時・・ですね。おそらく、『彼』が協力してくれるはずです」
「彼って、イードの事?」
「はい」
「どんな風に?」
「いずれ分かります」
「分かった。じゃあその時を待とう」
「はい。では、私は掃除が終わりましたので、これで。『その時』が来ましたらまた来ます」
「ここで一緒に待ってれば・・」
「流石に、若い男女が同じ部屋に二人っきりでずっといる訳にはいかないでしょう?まあ、私はあなたを信じてはいますけど・・ね」
そう言う意味でも信じてるのね・・。
とは言え・・。
「そう言われると、俺もずっと我慢できる自信は無いなぁ・・」
「くす・・。正直ですね。それでは」
クノちゃんはペコリとお辞儀をすると、俺の部屋を出て行った。
笑顔を見せたり、少し怒ったり、以前とは変わった印象を受ける。
やはり、忍者の姿をしてた方の彼女が『本当の』彼女なんだろう。
辺りを見回すと確かに、いつの間にか掃除が終わっていたようだ。
部屋全体がピカピカになっている。
俺はしばらく部屋で待機する事にした。