ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ウナガ編 第一章⑪

「こ・・これはクリスナーガじゃないか!何故ノーラが持ってるんだ?」

「戦いが終わった後に、ミカエル様が持ってきたんだよ。『私にはエストックがあるから』とか言って。で、それ以降ずっと大切に保管していたんだ。コイツは一点物なんでね」

「それは随分殊勝な事だが、どうしてこんな物を持ってきたんだ・・?」

「女神さんにプレゼントするためさ」

 

ノーラさんが言う『女神さん』とは、ミューズ様の事だ。

元々『ミューズ』って言葉が『女神』を意味するらしいので、ミューズ様にぴったりの名前だ。

 

「し・・しかし、こんな高い武器(9999オーラム)、代金は払えないぞ?」

「バ~カ!見くびるんじゃないよ?さっき『プレゼントする』って言ったろ?私が好きでやってる事なのにお金をもらう訳が無い」

「好きで?」

「ああそうさ。アンタも聞いたろ?世界中でモンスターが現れ始めたって」

「ああ・・」

「これで、『女神さんにはいつもシャールがついてる。だから安全』、とは言えなくなったろう?アンタだって、いつ何があるか分かりゃしないんだから」

「それはそうだな」

「そこでクリスナーガの出番って訳。この武器なら、並大抵のモンスターなら一撃で片づけられる。つまり、女神さんの身を守れるって訳だ」

「それは良く分かった。だが、何故お前はそこまでしてくれるんだ?」

「私はね、女神さんの人間性に惚れているのさ。あの人は、いずれはピドナの女王になると信じている。女王になって、ピドナの全ての人を救ってくれるって」

「おお!流石ノーラさん!話が分かる!!」

 

オイラはついうっかり言葉を挟んでしまった。

それほどまでに、オイラとノーラさんの意見は完璧に一致したんだ。

 

「おっ?ウナガもそう思うか?」

「はい!そう思います!!ミューズ様は人の上に立つべき人です!!そして、シャールさんと結婚すべきです!!」

「おお!言うねぇウナガ!でもその通りだ!!」

 

ノーラさんは上機嫌だ。

逆にシャールさんは困った顔をしている。

 

「や・・やめろ二人とも・・。関係のない話をするのは」

「関係無くは無いだろう?女神さんが死んじまったら、アンタのその忠誠心だって行き場を失っちまうんだからさ」

「そ・・それはそうだが・・、それと結婚の話はまるで違う・・」

「違わないさ!結婚って言うのはねぇ、女にとっちゃとても大切な事なんだ。私もケーンと結婚してそれが良く分かった。結婚する前とした後じゃ、『相手を大切にしたい』って気持ちがまるで違うんだよ。ケーンは私を大切にしてくれてるし、私もケーンを大切にしたい。アンタ達も結婚すれば、お互いをリスペクトする気持ちがより高まるはずだ」

「だからって、結婚する事でミューズ様に全てを背負わせるつもりか?それは虫が良すぎる。ミューズ様にはミューズ様の人生があるのだからな。ミューズ様が本気でピドナの女王になりたいのであれば私も全力でサポートするが、ミューズ様にはその意思が無さそうだし」

「それはねぇ・・。女神さんが女王になる事で、アンタとの距離が離れてしまうと思ってるからだよ。アンタはどうしても女神さんの部下でいたいみたいだけどね」

「それは・・そうだが・・」

 

シャールさんが押されている。

もう少しだ!

頑張れノーラさん!!

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