ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「こ・・これはクリスナーガじゃないか!何故ノーラが持ってるんだ?」
「戦いが終わった後に、ミカエル様が持ってきたんだよ。『私にはエストックがあるから』とか言って。で、それ以降ずっと大切に保管していたんだ。コイツは一点物なんでね」
「それは随分殊勝な事だが、どうしてこんな物を持ってきたんだ・・?」
「女神さんにプレゼントするためさ」
ノーラさんが言う『女神さん』とは、ミューズ様の事だ。
元々『ミューズ』って言葉が『女神』を意味するらしいので、ミューズ様にぴったりの名前だ。
「し・・しかし、こんな高い武器(9999オーラム)、代金は払えないぞ?」
「バ~カ!見くびるんじゃないよ?さっき『プレゼントする』って言ったろ?私が好きでやってる事なのにお金をもらう訳が無い」
「好きで?」
「ああそうさ。アンタも聞いたろ?世界中でモンスターが現れ始めたって」
「ああ・・」
「これで、『女神さんにはいつもシャールがついてる。だから安全』、とは言えなくなったろう?アンタだって、いつ何があるか分かりゃしないんだから」
「それはそうだな」
「そこでクリスナーガの出番って訳。この武器なら、並大抵のモンスターなら一撃で片づけられる。つまり、女神さんの身を守れるって訳だ」
「それは良く分かった。だが、何故お前はそこまでしてくれるんだ?」
「私はね、女神さんの人間性に惚れているのさ。あの人は、いずれはピドナの女王になると信じている。女王になって、ピドナの全ての人を救ってくれるって」
「おお!流石ノーラさん!話が分かる!!」
オイラはついうっかり言葉を挟んでしまった。
それほどまでに、オイラとノーラさんの意見は完璧に一致したんだ。
「おっ?ウナガもそう思うか?」
「はい!そう思います!!ミューズ様は人の上に立つべき人です!!そして、シャールさんと結婚すべきです!!」
「おお!言うねぇウナガ!でもその通りだ!!」
ノーラさんは上機嫌だ。
逆にシャールさんは困った顔をしている。
「や・・やめろ二人とも・・。関係のない話をするのは」
「関係無くは無いだろう?女神さんが死んじまったら、アンタのその忠誠心だって行き場を失っちまうんだからさ」
「そ・・それはそうだが・・、それと結婚の話はまるで違う・・」
「違わないさ!結婚って言うのはねぇ、女にとっちゃとても大切な事なんだ。私もケーンと結婚してそれが良く分かった。結婚する前とした後じゃ、『相手を大切にしたい』って気持ちがまるで違うんだよ。ケーンは私を大切にしてくれてるし、私もケーンを大切にしたい。アンタ達も結婚すれば、お互いをリスペクトする気持ちがより高まるはずだ」
「だからって、結婚する事でミューズ様に全てを背負わせるつもりか?それは虫が良すぎる。ミューズ様にはミューズ様の人生があるのだからな。ミューズ様が本気でピドナの女王になりたいのであれば私も全力でサポートするが、ミューズ様にはその意思が無さそうだし」
「それはねぇ・・。女神さんが女王になる事で、アンタとの距離が離れてしまうと思ってるからだよ。アンタはどうしても女神さんの部下でいたいみたいだけどね」
「それは・・そうだが・・」
シャールさんが押されている。
もう少しだ!
頑張れノーラさん!!