ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「まあ女神さんにとっちゃ、今の状況でも結婚してるのと変わらないと思ってるんだろうけど、でもやっぱり『部下』として『上司』を支えてもらうよりは、『同じ立場』で支えてもらいたいはずさ。ピドナの女王となった後なんかは特にね」
「それは・・確かに」
「だろう?それに、さっきアンタは言ったね。『結婚する事でミューズ様に全てを背負わせるつもりか?それは虫が良すぎる』って。その通りだ。 だからこそ、アンタは女神さんと結婚して『対等の立場』で全力でサポートすべきだし、私も出来る限りのサポートをする。このタイミングでこれを持ってきたのは、女神さんに直接渡そうとすると絶対に拒否するからだ。『私よりもそれを持つのに相応しい人がいる』とか何とか言ってね」
「それは間違いないな」
「流石。良く分かってるね。だから私がアンタにお願いして、女神さんにこのタイミングで買い物に行かせるよう頼んだんだよ」
「そう言う事だったんですか。なるほど」
(あれ?)
(じゃあミッチは?)
「シャールさん、それじゃあミッチは?ミューズ様を買い物に行かせるために、ミッチも一緒に行かせたと言う事ですか?」
「ミッチにも、ここにいてもらいたくない理由があってね。それは後で分かるだろう」
「はあ。そうですか・・」
「シャール。アンタが女神さんの心配をするのは良く分かる。だが、私を信じてほしい。私もアンタと同じ、七英雄と共に戦ったメンバーの一人だ。女神さん一人に全てを背負わせたりは絶対にしない。そして、自分の事も信じてほしい。もうアンタは女神さんにとって小さな存在では無いって事を。『部下』と『上司』の関係では無く、『対等な立場』でありたいと思っている事を」
「そうか・・。そうだな・・。分かった」
シャールさんが折れた・・のか?
「そう言う事なら、これはありがたく受け取っておこう。そして結婚の事も、今度ミューズ様と話し合ってみる」
「サンキュ!じゃあこの話は終わりだね。次はウナガの番だ」
「ああ。そのためにお前にも来てもらったんだ」
「どう言う事ですかシャールさん?」
「ノーラにも意見を訊きたくてね」
「意見?」
オイラはシャールさんとノーラさんを交互に見た。
二人とも、さっきよりもさらに硬い表情になっている。
「いつ二人が戻ってくるか分からないからな。単刀直入に言おう。ウナガよ。お前の故郷は、『ナジュ王国』だ」
「な・・ナジュ王国!?」
ナジュ王国と言えば、オイラが生まれる前に神王教団に滅ぼされた王朝で、『七英雄』の一人、ハリードさんの出身地のはずだ。
この事はノーラさんはまだ聞いていなかったらしく、明らかに驚いた表情をした。