ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「ナジュ王国って、オイラが生まれる前に滅ぼされたんじゃ・・」
「そうだ。だから、逃げ延びた者が別の所で生んだのだろう。しかも、その人物と言うのが王族なんだそうだ」
「王族・・?じゃ・・じゃあ、オイラも・・王族・・?」
「そうなる」
「しかし驚きだねぇ・・。ナジュ王国の人間と言えば、ハリードみたいに『黒髪ロング』に『黒い瞳』に『褐色の肌』が一般的かと思ったけど、ウナガはどれも当てはまらないからね。『赤髪ショート』に『橙色の瞳』に『白い肌』。どう考えても正反対だろう」
その通りだ。
7年前のオイラは、白熊のフードをかぶっていたので髪の色は分からなかった。
けど、今は流石に年齢的にもそんなフードはかぶらないけどね。
オイラはこんなに目立つ外見なのに、何故目立たなかったのか。
これが分からない。
しかし王族となると、目立つ事は間違いない!
・・・・風が、・・・・くる!・・・・ (オイラに)
「そうだな。母親か父親のどちらかがナジュ出身では無いのだろう。もしかすると、ナジュが滅びる前に、ナジュから逃げ出したのかも知れない」
「ああ・・。所謂、身分の違いがある『禁断の恋』って奴かい」
「そうだ」
「それで、父親に何かしら不運があって、母親一人では育てていくのが難しいと判断してピドナに捨てた・・か。かなりあり得そうな話じゃないか」
「ああ」
「今日あんたが私をこの場に呼んだのも頷けるよ。もし本当にウナガがナジュ王国出身なら、私やアンタや女神さんと同じ『神王教団に恨みを持つ人間』になるんだからね」
確かにそうだ。
ミューズ様の父上であり、シャールさんの上司でもあるクレメンスさんは神王教団に暗殺されたらしいし、ノーラさんの父親は、神王教団のメンバーの一人、マクシムス(海賊ジャッカル)に殺されたからだ。
なお、そのマクシムスは、七英雄の一部と仲間達(ミューズ様、シャールさん、ノーラさん含む)に倒されている。
「ウナガがナジュ出身なのは間違いない。何故なら、この情報を教えてくれたのは、ハリードなんだからな」
「な・・何だって!?ハリードが?!」
「ああ。ハリードはナジュ王国を復興させるために仲間を探して世界中を旅していた。そして、ついにウナガを見つけたんだと」
「ウナガを見つけたなら、何でウナガに直接言わないんだ?ナジュ王国を復興させるために仲間を探していたんだろう?で、その仲間が見つかったのに・・」
「ウナガは『カムシーン』の正当な後継者だと言っていた。【自分も後継者の一人ではあるが、年齢的にナジュ王国の復興は難しい。だからウナガに『カムシーン』を継承させたい。『カムシーン』は、ナジュ王国復興に必要不可欠だから】とも言っていたよ」
カムシーン!?
その名はオイラでも知っている。
伝説の曲刀だ。
その正当な後継者が・・オイラ・・?
風が来るとは言ったけど、いくら何でも風が来すぎて怖い。