ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「それでは作戦を説明しますね」
私は部下を集めてから言いました。
ここは、スタンレーとファルスの中間辺りにある平野です。
「本物の野盗と出会ったら徹底的に叩き潰して、アジトも乗っ取ってください。そして、二度と野盗生活が出来ないようにしてください」
「はっ!」
「それから、そこのアジトを拠点にして、スタンレーにやって来る積荷を見かけたら襲ってください。もちろん護衛を含め、荷主は全て殺さぬようお願いします」
「はっ!」
「そして、最初の積荷を襲ってそこから引き揚げる際、『ついうっかりファルス軍のペンダントを見せる』ようにしてください。これで、生き延びた人達は、ファルス軍が野盗のフリをしているのだと思うでしょう。二度目以降は見せる必要はありません」
「はっ!どのような方法で見せてもよろしいのでしょうか?」
「はい。そこはお任せします」
「はっ!」
「ただし、決して無理はなさらないようお願いします。『命あっての物種』ですから。強い相手と遭遇した場合は、すぐに退却してください」
「はっ!心得ております!!」
「それでは皆さん、よろしくお願いしますね」
「はっ!お任せください!!」
私の部下7名は、スタンレーの方向に向かって歩いて行きました。
「いや~・・。相変わらず惚れ惚れする物言いだねぇ・・。部下を想う上官の鑑だ」
そばで一部始終を見ていたイードさんが言いました。
イードさんは私と同い年ぐらいですが、それでも呼び捨てはどうかと思うので、出会ってからずっと『さん』付けして呼んでいます。
最も、本人は呼び捨てしてもらいたいみたいですが。
何が不満なのか、私には分かりません。
なお、私の部下は7人だけではありません。
先ほどの7人は選抜メンバーと言った所です。
「部下と言えど、一人一人に命があります。大切に想うのは当たり前の事です」
「ああ。その通りだ。それをはっきり言っちまう所も良いなぁ。それに・・」
イードさんが、私の事をまじまじと見てきました。
こう言うのって、『セクハラ』と言うのですかね?
「風になびく『銀色のロングヘア』に、太陽の光で燦燦と輝く『金色の瞳』。ん~、絵になるなぁ」
イードさんは基本良い人なのですが、こう言う軽口が玉に瑕ですね。
「こらこら。あんまりべた褒めするんじゃない!ガモリ―が困ってるでしょ?」
彼女はイードさんの2つ上のお姉さんである、メリアさん。
メリアさんは元々はイードさんと同じ茶髪だったそうですが、ある時水色に染めたのだとか。
おまけに、着ている物も全て水色で統一しています。
水色が好きらしいのですが、何か理由があるのでしょうか?