ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
結果はその日の夜にやって来た。
【陛下!!】
ミカエルが持つトランシーバーから声が聞こえた。
声の主はラドム将軍だった。
【たった今、ものすごい速さで何者かが村の方へ向かっていきました!!】
「姿は見たのか?」
【見てません!あまりの速さに見えませんでした!ただ風が去って行った感じで・・。部下も全員が見えなかったとの事です!ただいま村に向かっております!】
「分かった」
ここで通信が切れた。
ラドムは急いで村に向かっているのだろう。
城の中で緊張が走った。
ミカエルやカタリナも含め、城にいる者達は、いつ何が起こっても対処できるように準備しているのだ。
それから1~2分後・・。
【陛下!!】
再びラドム将軍の声が城に響いた。
【間に合いませんでした!村は壊滅状態です!!】
「馬鹿な・・。あれから数分しか経っていないのだぞ」
【竜巻です!巨大な竜巻が村を襲っているのを確認しました!】
(トルネードか・・)
ミカエルは心の中で呟いた。
【あと、首謀者らしき者の姿も確認しました!】
「なに!?それは本当か?!」
【はっ!姿かたちは人間そのものでした。ただし、三角帽子にローブを着ていて顔や体の形は確認出来ませんでしたが・・。あと、そいつは少し宙に浮いていました】
「そいつはどうしたのだ?」
【ケガをしていたようで慌てて退却しました。かなり辺りに血が垂れています】
「仲間はいなかったのか?」
【はい。そいつだけでした】
「そうだ!遺体はどうだ?また無いのか?」
【いいえ、あります】
「遺体を置いていったのか・・。ケガのせいか?あるいはお前達が現れたおかげなのか?」
【いいえ。どちらでも無いかと。ケガをしているとは言え、遺体を回収できないほどではありませんでしたし、我々の姿は奴には見えておりません。我々がたどり着いた時、奴は反対側を向いていましたので】
「では、今回の奴は元々遺体を回収する気が無かったと言う事か?」
【おそらく】
「そうか・・。で、そうだ?生存者は見つかりそうか?」
【皆、全力で探しております。ですがこの状況では絶望的・・あっ!!】
突然通信が途絶えた。
「どうしたラドム?」
【陛下!生存者を見つけました!】
「なに!本当か!?」
【はっ!まだ若い少年です!ひどいケガです。とにかく急いで医療班を呼びます!】
それから少し間が空いた。
【陛下!どうやら命に別条は無さそうです!】
「よし!ラドムよ。その少年は城で治療する。今そこにいる部下の中で最も馬術に秀でた者に連れてこさせよ」
【承知いたしました!では、我々は引き続き生存者の捜索を続けます!!】
「ああ。頼む!!」
通信が終了した。
(これで何が起きたかが分かるな)
そう思ったものの、ミカエルの心の中には何か暗い物が広がっていった・・。