ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX 作:日加利有亮
「じゃあスタンレーはファルスに負けるのね?」
「負けます。そこに私達が介入します。それすれば他の国も文句は言えません」
「なるほど。そうすればスタンレーとファルス、両方の国を手中に収められるって訳ね?」
「はい」
「まあ、あなたがそこまで言うなら大丈夫でしょう」
「いいえ。まだ厄介な人がいます」
「えっ?そんな奴がいるの?」
「います。厄介なのは両国の王子です」
「王子はどのように厄介なの?」
「そうですね。正確に言いますと、『それは分かりません』です」
「はぁ?」
「彼らの行動が全く読めないのです。特に、ファルスの王子の方は。そう言う意味ですと、彼らは非常に厄介だと言わざるを得ないでしょう」
「お前がそこまで言うとは・・。気になるなソイツら・・」
イードさんが興味津々なようです。
他国の国王の事は多少知っているでしょうけれど、他国の王子ともなると話は違います。
彼らが何をしているかなんて情報、わざわざ調べる人はいません。
私以外には。
それでも、彼らに関してはほとんど情報が得られませんでした。
強いて言えば、『ファルスの王子は女性に弱い』事ぐらいですね。
私は、そばに置いていた馬に乗りました。
「それではそろそろ行きましょう。ゆっくりしている暇は無いですから」
「次はどこに行くんだ?」
イードさんも馬に乗りながら尋ねました。
「せっかくここまで来たのですから、まずはユーステルムに行き、それからランス、ヤーマスへ行こうかと」
「げー!『世界統一』の初日から厳しいなぁ」
「文句があるなら来るのやめる?ガモリ―の護衛は私一人で十分だし」
「冗談やめろよ姉貴。こんな面白そうな事、やらない訳無いだろ?」
「とか何とか言って、ガモリ―に良いトコ見せたいだけなんでしょ?どこまで通用するか分からないけど」
「なっ!?う・・うっせえなぁ!!そんな訳無いだろ?!大体姉貴だって、誰かさんのモノマネして水色で統一するようになった癖に!!」
「は・・はぁ!?な・・何でそうなるのよ?!」
この怒り方は
図星ですね。
やっと謎が解けました。
「誰かさんって誰の事よ?!」
「さあてね。けど、母上の故郷に行ってからそうなったから、スタンレーにいる誰かなんじゃないのか?」
こうなると長くなりますね。
私は無言で馬を走らせました。
「あっ!!ちょ・・待てよガモリ―!」
予想通り、喧嘩をやめて二人とも追ってきました。
彼らは乗馬がかなり得意です。
そのため、すぐに私に追いついて来ました。
私の乗馬技術は彼らに教わったものなので、彼らに敵うはずもありません。
ただ、私は別の動物に好んで乗っていた記憶があります。
そのおかげか、乗馬もすぐに慣れました。
その動物が何なのか憶えていません。
それを思い出す事が出来れば、少しは自分を取り戻せる気がします。