ロマンシングサガ3-2 REVIVE OF THE SIX   作:日加利有亮

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ガモリー編 第一章⑪

10分ほどでヤーマスに到着しました。

もうすっかり雪は無くなっています。

 

ここにある、モンスターに対する結界を発しているアイテムは『聖王のかぶと』です。

ドフォーレ商会は以前悪い事をしていたみたいなので、かぶとを見る事で、『聖王のような頭になれ』と言う事を伝えているのでしょうか。

 

「ありがとうございました。無事にヤーマスにたどり着きました」

「どういたしまして。その荷物はドフォーレ商会に持っていくのですよね?」

「ええ。そうですが」

「でしたら、ドフォーレ商会までご一緒させてもらってもよろしいでしょうか?話をお聞きしたいので」

「はい。別に構いませんよ」

 

私達三人は、ランス陸送隊の社員と共にドフォーレ商会に向かう事になりました。

 

ドフォーレ商会は、入口の近くにありました。

お店には強力な武器防具から高級傷薬や万能薬まで、幅広い商品を取り揃えていました。

 

「本日の荷物をお持ちしました」

「ああ。ご苦労様です」

 

ドフォーレ商会の会長自らが出てきました。

かなりの年齢なので、本当は引退しなければならないはずですが。

 

「それでは、私はこれで」

「あの」

 

帰ろうとするランス陸送隊の社員を、私が止めました。

 

「何でしょう?」

「今後も護衛は雇ってくださいね。何が起きるか分かりませんから」

「ははは。それはもちろん雇いますよ。我々の信用問題にも関わりますからね。では」

 

今度こそ、ランス陸送隊の社員の方が引き上げていきました。

 

「それで、あなた達は?」

「あの、あなたはドフォーレ商会の『会長』ですよね?」

「ええ、そうですよ。それが何か?」

「何故、社長である息子さんが出てこないのですか?」

「そ・・それは・・」

 

会長が固まってしまいました。

何が起きているのかはすでに調査済みです。

 

「私達はピドナ軍の者です。たまたまランス陸送隊の方の護衛をしてきましたが、もしかしたら力になれるかも知れません」

 

(たまたま?いや、狙っただろ)   (たまたま?いえ、狙ったでしょ)

 

「そうでしたか・・。そうですね。これも何かの縁です。相談させていただきましょうか」

 

会長がポツポツと話し始めました。

 

二週間ほど前、息子さんと喧嘩して息子さんが家を出てしまった。

そしてそれ以来、息子さんは家に戻ってきていないとの事です。

先ほども申し上げた通り、この事はすでに調査済みです。

 

「パトロールには連絡したのですか?」

「はい。ですが、大人の事ですからね。二週間帰ってこないからと言って、事件とは限らないと言われました」

「そうでしょうね。パトロールにはそう言う所がありますから。組織である以上、曖昧な理由では動けません。その点、私達は違います。今は軍では無く個人で動いていますので、自由に動く事が出来ます」

「それじゃあ・・」

「もしよろしければ、私達が調査いたしますが」

「は・・はい!ぜひお願いします!!」

「承知いたしました」

「それで、成功報酬は如何ほどですか?」

「お代はいりません。ただ、『エストック』をピドナに優先的に売っていただければ」

「そ・・そんな事でよろしいのですか?」

「はい。それと、一つだけ条件があります」

「何でしょう?」

「あなたにも来ていただきたいのです」

「何故、私が?」

「私は、息子さんがどこにいるか、大体の見当がついています。おそらく息子さんは、『ヤーマスに入りたくても入れない状況』であると考えています」

「それは一体どう言う・・?」

「ヤーマスには世界中の町や国と同じように、『モンスターが入れないようにする結界』があります。そのせいで入れないのです」

「ま・・まさか・・。息子がモンスターになっていると!?」

「はい。その可能性が高いです」

「そ・・そんなバカな!!人間がモンスターになるなどあり得ない!!」

「そう思うのが当然ですが、最近この事象が世界中で起こっているのです。ですので、ここで同じ事が起きていても何ら不思議ではありません」

「そ・・そんな・・」

「ですから、あなたの目で確認して頂きたいのです。そのモンスターが息子さんであるかどうかを。もちろん、安全には十分に配慮いたしますので」

「良いでしょう。参りましょう」

「ありがとうございます。では、私達はもう一つの仕事をこなして来ますので、戻ってくるまでに準備を整えておいてください」

「分かりました」

「では、一度失礼しますね」

 

私達は一度、ドフォーレ商会から出る事にしました。

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